「スペイン語で同じ故郷、同郷の人という意味をもつ『PAISANO(パイサーノ)』。初めてその意味を知ったとき、国境のない言葉だなって思ったんです。心が通じ合えば、いつだって同じ目線でいられる仲間がここにいる、お客さんと革を通して触れ合えることもできるって思いを込めて店名にしたんです」。
真岡市門前の路地裏にある革製品のお店「PAISANO」。つかうほどに美しい光沢がでてくるリスシオというイタリア産の革で、3人の職人が型紙おこしから仕上げまで、ひとつひとつ心をこめて丁寧に作り上げます。店内にきちんと並べられている品々は、ポーチや財布などの小物やバッグ。シンプルでありながらも、金具に真鍮をあしらうなど、あえて無骨さや力強さが表現された作品たち。それぞれに違った個性を引き出したそれらの作品は、職人たちの革へのこだわりと優れた技術力に溢れ、時を忘れてじっくり見入ってしまうほどの逸品揃いです。最近では30~50代ぐらいの男性のお客様も多くなってきたというのも頷けます。
「革という素材を使って、どういう技術、どういう可能性が生まれるのか…。私を含め3人の革職人は、ただそれだけを追及している毎日なんです」とオーナーさん。職人魂とも言える、真っ直ぐな思いが込められた革製品ならではの深い味わい。その魅力を知るには、やはりつかってみないことには解かりえないのかもしれません。「当店は、いろいろな革の知識をもっているプロが集まったお店です。初心者の方でも、私達になんでも聞いてください。革をもっと知っていただいて、みなさんと触れ合いがもてたらと願っています」
艶だけでない、のびたり、日焼けもする生きもののような革製品。きっとあなたも、手にとれば感じられるはずです。革と共に時を過ごすことで生まれる、「PAISANO」という心の絆が結ばれていくことを―。(m.m.)
所在地/栃木県真岡市荒町1040
営業時間/13:00〜18:00
定休日/水曜(不定休)、木曜日
ホームページ>http://paisano-leather-monzen.blogspot.jp/
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