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[岩手] 記事数:1


◎岩手

七時雨と八幡平
[岩手県八幡平市]

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 岩手県北西部に位置する八幡平市は、青森・秋田との県境に位置し、北東北の交流拠点として、シーズン中は多くの観光客・登山客でにぎわいます。市の南部にある秀峰・岩手山は標高2038m、ほぼ独立峰の容姿が勇ましく、「南部片富士」とも呼ばれます。1731年の噴火で発生した溶岩流は、現在も通称『焼走り(国特別天然記念物)』として全長4kmにわたって黒々とした爪痕を残しています。また、石川啄木や宮沢賢治など郷土を代表する作家の歌にも数多く詠まれるなど、その風雅な佇まいは長く人々に愛されています。岩手山の北側、八幡平は、アオモリトドマツの原生林など手つかずの自然を今なお残し、「十和田・八幡平国立公園」として、美しい景観と豊かな暮らしが解け合う貴重なエリアとなっています。

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「ゆたり旅」居心地のよい場所

■七時雨(ななしぐれ)高原

 岩手県の県庁所在地盛岡市から北へ50km、標高1063メートルの七時雨山と西岳の間に七時雨高原(田代平高原)はあります。地名には言霊のごとき不思議な響きを帯びたものが多いですが、ここ七時雨もそんな地域の一つ。「1日に7回も雨が降る程、天気が変わりやすい」という意味で付けられた地名だそう。心にしっとりと余韻が残り、まだ見ぬ七時雨にいっそうの期待がこみ上げてくるのです。このあたりは岩手県屈指の馬の放牧地として知られています。2つの山に挟まれた裾野には草原や低潅木帯が広がり、山の中腹からは七時雨鉱泉が湧き出で、大自然のエネルギーを蓄えた美しい風景が広がります。周辺にはスーパーもコンビニも民家すら見当たりません。空からなだらかに伸びる裾野と裾野の間、草原のただ中にある一軒の山荘が牧歌的な情景をつくり出します。人里離れた山荘で一夜を過ごしたいならこの七時雨山荘へ。喫茶棟も併設されているので、日帰りで訪れても十分に楽しめます。また、毎年行われる七時雨コンサートも、ゆたりとした時間を届けてくれるでしょう。

■八幡平(はちまんたい)アスピーテライン

 アスピーテラインは、八幡平を横断する全長約27kmのドライブコースです。溶岩でできた八幡平は、平坦な山容が特徴の盾状(アスピーテ)火山の典型で、周辺には後生掛温泉や八幡平温泉、松川温泉など、いくつもの著名な温泉が点在します。強酸性泉で知られる本格的な湯治場・玉川温泉もこの近くにあります。アスピーテラインは冬の間閉鎖されますが、新緑や紅葉の時期の美しさは格別で、アオモリトドマツの原生林中を通り抜け、変化に富んだ絶景が楽しめます。八幡平山頂の休憩所付近から八幡平樹海ラインに折れると、両サイド4mほどの「雪の回廊」や海抜1400mにある東日本最高峰の温泉「藤七温泉」、奇岩怪石が連続する「蓬莱境」など、アスピーテラインとはひと味違ったドライブが楽しめます。夏・秋のトレッキングはもちろん、春先には標高1000mの斜面をスキーヤーが滑走する天然のスキー場にも様変わりし、大自然の恩恵に喜ぶ人々の姿が印象的です。四季折々に壮大な自然美を見せる八幡平と、そこから見る岩手山の裾野には人々の日常が広がっていました。(KK)

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