星野さんご夫婦が経営するティア・ツリーの魅力のひとつは、その眺望の素晴らしさ。高台に建つカフェからは、ご主人の孝之さんが営む林檎園や農園、そして雄大な赤城山が。時間を忘れていつまでも眺めていたくなる、優しい田園風景が広がります。
農業と料理という、お互いの得意分野をもちよって、3年前にこのカフェを始めたおふたり。「もとは桑畑だったところを開墾したんですよ」と教えてくださったのは、お料理を作る奥さんの綾さん。オープン前は「便利な場所ではないので、お客さんが来てくださるかどうか」そんな心配もあったそうですが、人が人をつなぎ、遠方から繰り返し訪れてくださる方が、次第に増えていったそうです。
店内には、ゆったりとした時間が流れています。センスよく配置されたアンティーク調のライトや家具、雑貨たちは、綾さんがコツコツと集めたものや、ご実家で使っていたものなのだそう。それぞれ形やテイストが違うのにしっくりとおさまっているのは、そのどれもが、時を積み重ねてきたぬくもりをもっているからかもしれません。
お客様にはできるだけ手づくりのものを、と考えるおふたり。ランチコースには、農園で採れたお米や野菜、手づくりの焼きたてパン、そして果樹園の林檎を使ったアップルパイなどが並びます。カフェのまわりのブルーベリーの木々は、現在の大人の胸ほどの高さになるまでに10年もかかったのだとか。この丹精こめて育てているブルーベリーも、旬の季節にはお料理やデザート、手づくりジャムとして登場します。
カフェの営業は金・土・日・祝のみですが、お休みの日も畑仕事、庭の手入れ、ジャム作り、ワークショップの準備など、とても忙しい日々。そのかわり、冬の間、カフェはお休みです。普段できない勉強や、家族でゆっくりと過ごす、大切な充電期間なのだそうですよ。(m.o.)
住所/群馬県利根郡川場村川場湯原2453-3
電話/0278-52-3556
営業時間/11:00~17:00
ランチタイム11:00~14:00
営業日/金・土・日・祝
(※冬期休業12月下旬~4月中旬 詳しくはお店のHPでご確認ください)
「ゆたり」は時の広告社の登録商標です。
(登録第5290824号)