ゆたり倶楽部

[雑貨] 記事数：67

◎雑貨

ゆずりは
[茨城県古河市]

緑、器、アートがテーマの
宝箱のようなお店「𣜿（ゆずりは）」

　茨城県古河市にある「𣜿（ゆずりは）」は、築六十年の趣ある昭和の家の中に素敵なものがたくさん詰まった、宝箱のようなお店です。

　お店は、もとは店主の西美奈さんの祖父母が、お茶とせともの屋を営んできた場所。祖母が亡くなり撤去が検討された時に「大切な場所を残したい」と西さんがお店を開くことを決意。家族や友人の協力を得ながら自力でリノベーションし、2010年に「緑、器、アート」を扱うセレクトショップとして開店しました。
　お店に置いてある器は、倉庫にあった昭和二十～三十年代の瀬戸物や、陶芸家である西さんの叔母さんの作品など多種多様。緑は、ほとんどが多肉植物で、西さんいわく「自然の形や色とは思えない不思議なフォルムの多肉植物は、諦めない底知れぬパワーをくれる存在」とのことです。好きな器に多肉植物を植え替えるサービスもおこなっており、栽培方法についても、いつでも相談できます。その他に、オーダーメイド可能な帆布のバッグや衣類、手作りのアクセサリー類、おもちゃ、石鹸、アロマオイル、お茶やコーヒー豆、皮の小物など様々なものが並びます。これらは全て、西さんの友人知人の作家さんによるものや、空間演出や園芸を学び、インテリア関係の仕事をしてきた西さんのアンテナにひっかかり、販売を決めたものだそうです。

　お店には畳のコーナーもあり、コーヒーやお茶の試飲をしたり、本を読んだり、子どもを遊ばせることができます。また、不定期で多肉植物の寄せ植えや手芸のワークショップ、ライブなどのイベントもおこなわれています。あまりの居心地の良さに、つい長居してしまうお客さんも多いのだとか。お店、もの、空間すべてにストーリーがある古河の隠れ家に、みなさんも宝探しに行ってみませんか？（M.S）