ゆたり倶楽部

[スイーツ] 記事数：30

◎スイーツ

cookie’s house こばやしのお菓子
[茨城県日立市]

“記憶に残る味”を大切に
焼き上げる素朴なクッキー

　オープンして数時間で売れ切れることもしばしばという人気。閑静な住宅街の一画にある焼き菓子専門の自宅ショップです。オルゴールの優しい音色が流れる店内に、ひとつひとつ丁寧に焼き上げたクッキーが並んでいます。日替わりで15種類ほどを用意。フレンチカジュアルのインテリアでまとめられたおしゃれな空間で、今日はどれにしようか・・あれこれ考えながら選ぶのも楽しいひとときです。

　オーナーの小林さんが大切にしていることは、“記憶に残る味”。「味はしっかりとしているけれど、食べた時にふんわりと口どけのいい風味が余韻に残る」。そんな素朴な味わいのクッキーに仕上げたいと、基本的な材料は小麦粉、バター、卵、砂糖だけ。シンプルな材料だけに、配合のバランスと仕込みが決め手といいます。「自分が目指す味を出すため、材料の配合や焼き加減に工夫を凝らし、何度も試行錯誤を重ね、今に至っています。仕込みはすべて手作業で多くの時間がかかるため、毎日作ることがきる数量は限られています。予約が確実だと思います」。クッキーのほか、シフォンケーキやスコーンが店に並ぶこともあります。

　インテリアが趣味という小林さん。ラッピングにもセンスが光っています。「もらった時にステキ・・と喜んでもらえるようなラッピングを心がけています」。箱詰め、袋詰め、セロハンなど4つのパターンから選べます。
　「80歳になってもクッキーを焼いていたい。歳を重ねるごとに刻まれるストーリーのある人生を送れたら幸せ」と話す小林さん。80歳まで、まだまだ先は長い人生ですが、意欲的に取り組む小林さんと話していると、こちらまで元気になってきます。（K.K）