この記事は、2008年12月に作成したものです。現在は、閉店されています。
笠間市街地から少し離れた住宅街の一角に静かに佇む一軒家の和食店。目印は道路沿いにある小さな看板と、店の入り口にある大きな石のモニュメント。目立たない場所にあるため、出かける前に店のホームページで地図詳細の確認がおすすめです。
茶道講師でもあるオーナーの金沢芳夫さんは、茶器や懐石料理に精通しており、日本の伝統的なものの良さを少しでも気軽に知ってもらえる場所になればと、2005年4月に店を開きました。料理は、京都の老舗京料理店で修業を重ねた板長が腕を振るうオリジナルな‘京風膳’が並びます。素材は、朝採り野菜が中心で、魚や大豆なども加わります。ほかに、栃木県茂木産の‘健康卵’、黒米、玄米など、吟味された食材を使い、健康志向派にとってはうれしいかぎり。工夫を凝らした調理法で素材の持ち味を引き出し、薄い味付けでも食べ応え十分の内容です。手頃な値段も魅力のひとつ。ランチは700円で、茶わん蒸し付きは1000円。ミニ会席膳2000円、蒸し飯膳1000円なども用意。晩ご飯は1500円からで、コース料理は3000円から(いずれも当日午後3時までに要予約)。そのほか、弁当やケータリングも受けています。
店内は、ギャラリースペースと10席ほどの和室。金沢さんが趣味で集めてきたという笠間焼や益子焼の器が常時展示されています。陶芸、絵画、絵手紙などの個展も随時開催されています。知る人ぞ知るといった隠れ家的な店ですが、敷居を低くし気軽に足を運んでもらいたいと金沢さんは話しています。(K.K.)
茨城県笠間市福田605-1
TEL/0296―72―8281
営業時間/11:30-14:00、夜は要予約
定休日/日曜日(臨時休業あり、要確認)
「ゆたり」は時の広告社の登録商標です。
(登録第5290824号)