アンティーク雑貨や家具、トランジスタラジオにバイク、そして年代もののスピーカーから流れるやわらかなJazz。真岡市郊外にある、一見何のお店か分らない不思議な魅力の「豆三」は、館野さんご夫妻が営むお豆腐屋さんです。
「一風変わったお店のおかげで、いろんな人と出逢えて楽しいですよ」と笑顔で話すご主人。バイク好きの青年や、レコードを譲ってくれるご年配の方までふらりとお店に立ち寄っては、趣味の話に楽しみ、お豆腐を買っていかれるそうです。
「豆三」のお豆腐や揚げ物は、全て地元芳賀産の大豆を100%使用。お豆腐には、にがり(凝固剤)以外の添加物は一切使っていないなど、徹底したこだわりをもっています。
がんもどきに入れる大和芋もご自身で摩り下ろし、心を込めて練り上げるなど、無駄なものは加えずに、惜しみなく手間ひまかけて作られる「豆三」の品々。「家族みんなが安心して食べることのできる、美味しくて、ほんとうの味のするお豆腐を作りたいです」そう語る奥様。大豆の甘み、まろやかな食感、自然がもつ本来の美味しさを伝えたい-。そんな館野さんご夫妻の信念を貫いて作り出されたお豆腐をひとくち口に入れてみると、やさしくてふくよかな味わいが、身体だけでなくじんわりと心に染みわたりました。
将来的にはできたてのお豆腐や、揚げたてのがんもどきをその場で食べられるイートインスペースもお考えだそうです。好きなものに囲まれ、お気に入りの音楽を聴きながらお豆腐を作る館野さんご夫妻の後ろ姿は、とてもとても幸せそうで、あたたかな空気がお二人を包み込んでいたのでした。(m.m.)
とうふ工房 豆三
栃木県真岡市飯貝551-5
TEL/0285-82-2717
営業時間/9:00〜19:00
定休日/火曜日
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