ゆたり倶楽部

[カフェ・レストラン] 記事数：210

◎カフェ・レストラン

COJI CAFE
[茨城県水戸市]

自然素材を使った身体にやさしいコジハンと
ニッコリ笑顔がもてなすカフェで、のんびりとしたひと時を。

　カランと扉を開けると、テーブルからは楽しそうに話す声が聞えてきます。そこに「いらっしゃいませ！」と迎えてくれるのが、「コジカフェ」のオーナー・吉澤智美さんです。満面の笑顔で声をかけてもらえると、この人はいつもこういうニコニコ顔なんだろうなぁと、思わずこちらもつられて口角が上がってしまいます。

　カフェの名前に付いているコジとは、コジハンから取ったもの。コジハンとは、農作業の合間や夕食前にいただく“おやつ”のことで、茨城や東北で使われている方言だとか。「この言葉、私のおばあちゃんが使っていたんですよ。なんか、その響きが好きで。『今日のコジハンだよ〜』って出してくれるのは、蒸かしたお芋とか、こしあんとか、素朴なものが多かったですね」、と吉澤さん。
　コジカフェのコジハンは、吉澤さんの手作りのもの。クッキーやスコーンなどの焼き菓子やパンは、国産小麦粉や米粉、きび砂糖をはじめ、オーガニックの全粒粉やレーズン、黒糖などを使いマクロビを意識しています。せっかく身体に入れるなら負担の少ないものを、という心遣いから選んだ材料です。
　そのほか、カフェのメニューには、サンドイッチやハンバーグなどの4種類のランチ（880円〜）、自家製のケーキやパフェにドリンクが付いてくるおやつセット（750円）があります。ドリンク単品のオーダーには、クッキーなどの小さなコジハンが付きです。また、ホットドリンクはカフェ内の棚に並んでいるカップの中から好きなものを選んで使うことができます。
　
　カフェの入口の近くには、靴を脱いで上がれるキッズスペースも。「子どもが小さい時、私自身もカフェに行きたくても他の方の迷惑になりそうで、なかなか出られなかったんです。だから、小さな子どもがいるママたちにもゆっくりできる場所を作りたいな、と思って」。この日も小さな子連れのお客さまが１組いましたが、おもちゃや絵本などが数多くそろっているからか、子どもたちも静かに楽しんでいるようでした。

　くるくるとカフェの中を忙しく吉澤さんは、なんだかいつも楽しそう。そのせいか、グループで来ている人、独りで来ている人、子ども連れの人…、お客様は様々でも、みんなそれぞれリラックスした雰囲気です。自分で選んだお気に入りのカップで過ごすひと時は、いつもよりゆっくりと流れているかのようでした。（tou2）