江戸時代から栄えてきた水郷の町、潮来。その市内を悠々と流れる利根川のほとりにあるのが、町の人々と観光客の憩いの場、バール「陽だまり」です。
オーナーシェフの田崎博史さんがお店を開いたのは、18年前、23歳の時。専門学校で料理を学んだ後、レストランで腕を磨き、地元の潮来でお店を開きました。
コンセプトは、朝から晩までいつでも気軽に飲食できる、イタリアにあるような「バール」。メニューには、自家製の石窯が活躍しています。天然海塩を使った生地にチーズ、新鮮なトマト、自家栽培の無農薬バジルをのせたマルゲリータピザは、口に入れた瞬間「パリパリ」と音が鳴るほど軽やかな食感。同時に、トマトとバジルの香りとうまみが口いっぱいに広がります。自家製ハンバーグや有機栽培の小麦粉で作ったパンも石窯で焼いており、人気です。「あの味が忘れられない、と特定のメニューを目当てに来るお客様が多いので、メニューを変えられないんです」と開店当初からホールを担当している奥様の文さんが笑います。
店内は「回転率を上げるより、ゆったりしてもらえる、親しまれるカフェにしたい」という田崎さんの想いが随所に散りばめられています。窓から川を眺めていると、時間がたつのを忘れてしまいそうです。カウンターは、イタリアのバールさながら。パーティーなどに使える個室もあります。
また、家族のぬくもりが感じられるのも魅力です。店内に飾られている写真は、田崎さんのお母様がイタリアで撮影したもの。息子の翔君は忙しい時に手伝ってくれるのだとか。親戚に自家製の野菜をもらうことも多いそうです。美味しい食事と居心地の良い雰囲気。まさに、お店の名前「陽だまり」そのものの空間です。(M.S)
住所/茨城県潮来市潮来5067
TEL/0299-62-3371
営業時間/11:00〜21:00(ラストオーダー20:30)
定休日/月曜
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