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[カフェ・レストラン] 記事数:210

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◎カフェ・レストラン

Cafe Fune
[栃木県芳賀郡益子町]

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自然な佇まいで
美術工芸も味わえるカフェ

 陶芸の産地・益子に20代の頃から暮らし始め、陶芸家としても活動していた“Cafe Fune(フーネ)”オーナーの鈴木京子さんは、2009年7月に「60歳を機に(自宅で)カフェをオープンしたい」と、決意。キッチンを厨房へと改装するくらいで、居間や玄関はカフェのホールへと。居住スペースや生活スタイルが変化することに家族が反対することはなく、むしろ全面的に協力をしてくれて、決意からわずか2ヶ月でカフェのオープンが実現したのです。

 フーネは小さな山の上にあります。夏には冷房が不要なほど、建物の中を風が通るそうです。その風の気持ちよさが店名の由来となり、「風音」が「Fune」へ。
 使われている器の多くは、ウェイターでもある息子の卓さん。サラダなどの大皿にはご主人の量さんの器も使われています。「私のは赤絵の箸置きだけかな」と、京子さん。今ではご自身で作陶することはなくなり、料理を作ることだけに専念しているそうです。
 壁には絵画や版画が飾られ、まるで小さな美術館。中でも目を惹くのは、彫刻家の故三木富雄氏の“耳”がモチーフとなった平面作品。美術、芸術の存在がさりげなくて心地良い。

 京子さんの人生は多くの方が歩むものとは少し違い、60歳まではのんびりとした日々で、第二の人生とよばれる60歳からは「休みの日がこれほど楽しみだったとは!」と語るほど多忙な毎日に。そして、その忙しさが「すごく楽しい」のだそうです。
 新郎がフランス人で新婦が日本人というお客様から頼まれ、結婚式を任されたことも。益子の友人たちも協力してくれて、素敵なガーデンウェディングが実現できたそうです。
 お食事もとても美味しく、「母は昔から料理が得意でした」と卓さん。この味わいを家庭料理、母の味として育ってきたことを羨ましくさえおもいます。
 季節の野菜を主として彩られるメニューの定番は、“フーネ プレート”と“フーネ カレー”。益子のソウルフード“ビルマ汁”は夏限定です。(T.H)

住所/栃木県芳賀郡益子町益子5196
TEL/0285-81-6004
営業時間/AM11:00〜PM4:00
定休日/水曜日・木曜日(貸切などで臨時休業の日もあります。HPでご確認ください)

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