フィンランド語で“森”を意味する「metsä(メッツァ)」。2012年8月に鹿沼市でオープンした小さなカフェです。オーナーの木崎美香さんは鹿沼市出身。高校卒業後に上京、栄養士の資格を取得し、栄養士として勤務後にカフェへ転職。バリスタへと転身されてから、「いつかは自分のカフェを」と想うようになったそうです。「やるとしたら田舎でと決めていただけで、鹿沼にこだわっていたわけではない」という木崎さんは、土地探しの中でたまたま『田舎暮らしを支援する』という、菜園付き分譲住宅地「鹿沼くら〜ねの里」に出会い、結果、故郷でカフェをオープンすることに。縁あってのUターンとなりました。
木崎さんが菜園で育てた野菜は、metsäの美味しさの秘訣にもなっています。これらの野菜に合わせて、メニューも変わっていくそうです。
都内でバリスタから店長までを務められた木崎さん、培われた経験と技術を口にするもの全てから感じます。芳醇したラテの後味はなめらか。珈琲の“アルヴァーブレンド”は深炒りで、水出しでも楽しめ、とても美味。
“バインミー”というベトナムのサンドウィッチでは、現地のパンを再現するまでのこだわりです。野菜の緑が鮮やかな“グリーンドライカレーや、”北欧料理の“ヤンソンさんの誘惑”というグラタン料理も人気。“緑豆おしるこ”は、豆がホクホクしていて甘さが丁度良い。どれも絶品。
木崎さんは「田舎暮らしといえば山羊」と、漠然と山羊を飼うことを思い描き、鹿沼への転居後、すぐに番いで購入。「もも」と「こうたろう」と名付けられた2匹の山羊は、ペットとして可愛がられ、人懐っこく、晴れた日は窓から見える斜面の草を食べ、景観の維持に協力的です。
目にするもの、手に触れるものから、木崎さんが一つ一つの作業を大切にされていることが伝わってきます。
「今度はいつ来ようか」と、そう想いながら家路に向かえる、とても素敵なカフェでした。(Takako.H)
住所/栃木県鹿沼市加園409-3
TEL/ 0289-63-5606
営業時間/11:00~16:00
定休日/日月祝・他不定休
※テイクアウトOK
「ゆたり」は時の広告社の登録商標です。
(登録第5290824号)