この記事は、2009年7月に作成したものです。sovasovaは震災の影響により閉店いたしました。
笠間市の光照寺近くに、隠れ家的に佇む大谷石倉庫。その中でそば粉のクレープを焼くお店があります。粋な着物にタスキを掛けてクレープを焼く店主の黒澤さんも、この雰囲気にぴったりマッチしているように感じます。
もとは昭和38年に建設された大谷石を使って作られた倉庫。現在の姿となるまで色々な歴史と、沢山の芸術家の皆さんが関わっているといいます。今でも店内にはその名残も残しつつ、色々な分野で活躍されている作家さんの作品がセンスよくディスプレイされています。また実際に買うことのできる展示室も見所のひとつです。
「20年前に渋谷ではじめて食べたガレット(クレープ)が忘れられず、衝撃を受けて以来、ずっとガレットのお店を開きたかったんです。sovasovaという名前も私の中では10年前から決まっていたんですよ。昔は蕎麦粉をしまう倉庫として使っていたこの場所に、縁があってお店をやれるだなんて嬉しくて鳥肌が立ちました」と店主の黒澤さんはいいます。
100%そば粉の風味を引き出すため、試行錯誤の末できたオリジナル生地。人気メニューの自家製サーモンマリネにサワークリーム添えガレットや、グリルチキンと粒マスタードガレットに、そばがきのコンソメ仕立てスープとコーヒーorそば茶が付いて各1,550円。他にも1,350円からセットがあり、デザートも自家製キャラメルソース岩塩のアイスデザートクレープや、自家製季節のコンポートなどがあります。パリッとした外側の生地と中はふんわりとした食感のそば粉クレープ生地は、ここでしか味わうことができません。
店を出ると、雑貨が素敵に並ぶsovasovanosovaもぜひ覗いてみてください。このすべてが一体となったsovasovaの世界は、新しいものと古いものがうまく調和された、どこにもない空間となっています。(Y.N.)
茨城県笠間市笠間2116
TEL/090-9003-9733
営業時間/11:30〜16:00(ラストオーダー)
定休日/月・火・水・木・金 ※土日祝日のみオープン
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(登録第5290824号)