ゆたり倶楽部

[カフェ・レストラン] 記事数：210

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◎カフェ・レストラン

jamjam
[群馬県高崎市]

進化を続けられることが未完成の喜び
憧れのカフェ作りを楽しむ夫婦の小さな理想郷

この記事は2009年1月に作成したものです。現在、お店は休業しています。

　ジャムジャムという名前には果実の旨味を凝縮したジャムという意味もありますが、音楽用語でも用いられるジャムセッションという意味もあります。

　この店を音楽で例えるならジャズ。フィーリング&アドリブを大切にしている店だと、マスターの石川徹さんは語ります。お客さんも日々変われば、接客をする自分たちも日々、進化していく。そんな生活を大切に続けていくと、その中に人との出会いがあり、情報を得て改善されていく部分が出てくるのだそうです。ジャムジャムは完成された場所ではないので日々の試行錯誤が一番大切なことなのです。

　生まれも育ちも高崎市のマスターが雑誌で見た東京のカフェ。そこに出てくるカフェの自由な空気感に惹かれ、一念発起して大工さんからの転職、そして洋食修業。奥様や周りの人たちの応援を得て、ようやく開店にこぎつけたのは06年の9月のことです。その際のコンセプトは自分を開放できる、素の自分に戻れるスペースだったとか。実際、終日読書に勤しむ人や、お店の中に自分の指定席を決めてその場所で寛いでいる方もいるそうです。

　最近は雑貨販売のスペースがお店の中で広がっています。商品の選定に決まりはなく、自分たちのアンテナに引っかかったもののみを仕入れているそうです。特にインテリア関係の仕事をしていたという奥さんの趣味が反映され、お店の雰囲気作りに協力しています。雑貨を見るだけでは入店できないと勘違いしている人もいらっしゃいますが、安心してくださいとマスター。丁寧に選ばれた雑貨に囲まれ小さくも緑鮮やかなテラスを眺めながら戴く美味しいコーヒー。ケーキや本格派のパスタも揃って、ランチもティータイムも充実した時間が過ごせます。