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◎ベーカリー

泉’sベーカリー
[栃木県益子町]

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地元の安全な素材で作るパンを
今日もみんなのもとへお届けします

 益子には週に2回、たくさんのパンを車にのせて町中をあちらへこちらへと走っては販売しているパン屋さんがいます。その名も泉’sベーカリーといい、加守田泉さんが工房で作った自家製酵母のパンを車で移動販売をしています。


 パン屋さんになる以前に、自宅のホームベーカリーで日々パンを焼くほどパン好きだった加守田さん。それでは物足りず、とある天然酵母の本を見つけたきっかけで、その本に書いてある通り、ヨーグルト酵母を使ってパンを焼いてみたら、コクのある味わいとみっちりした噛み応えに驚き、天然酵母だとこんなに美味しいパンが焼けるのかと思ったそうです。
 それから趣味のパン作りが高じて、近くで毎月一度開かれる「青空市」という安心安全な食べ物や生活用品を扱う市に出店するようにもなりました。その青空市でパンが好評になり、作陶でなかなか手が離せない町中の陶芸家さんのところへ出向いて販売をはじめたのが今の泉’sベーカリーのスタイルの始まりでした。パンの焼く数もどんどん増えたので、正式に工房を構えたのが今年の3月。それ以来、週に2日の木曜と土曜日そして近隣のイベントがあるときにパンを焼いています。前日に生地を仕込み、じっくり常温でパンを発酵させ、朝の3時から作業がスタートします。


 泉’sベーカリーのパンはその噛み応えのあるどっしりみっしりしたのが特徴。よく近所の方にも「うまいけどかたいね~」なんて言われるそうですが、しっかり噛み締め味わうほどに広がるパンの旨みがクセになる人も多いそう。それはやはり地粉を使っているから。加守田さんは「北海道の粉などのほうがパンに適しているみたいだけど、できるだけ地元の栃木のものにこだわって作りたい」と言います。小麦粉は栃木県産のタマイズミSPという元々は味噌用に栽培されていた小麦の粉をベースに、益子の農家さんの無農薬小麦を石臼で自家製粉した全粒粉もパンに加えているので小麦本来の香りと味わいが楽しめます。また、春夏秋は自宅で培養しているヨーグルトから作るヨーグルト酵母で、働きの鈍くなる冬は酒かす酵母を使用しているそうです。その他の素材も岩塩やキビ砂糖、栃木産の向日葵油や菜種油、お菓子用のバターも群馬の東毛酪農のバターなどいずれも安全で質のよい素材ばかり。全粒粉の食パン(¥250)やドライフルーツとナッツのパン(¥180)などどれも素材の味がストレートに味わえ、噛み応えのあるパンも多いですが、季節の野菜などを生かしたピザパン(¥150~)など種類も豊富。「ごはんのような焼き菓子」という糖分・脂分を控えたクッキーやケーキも焼いています。

 食の安全さやフードマイレージの問題、そして何より美味しいということも含めて、できるだけ栃木のもの、でなければ国産のものを使っていきたいとのこと。その素材への気づかいは益子に嫁いでからの生活で自然と身についたもの。お姑さんをはじめ、食への関心が高い人が周囲に多く、自分でもそういうことが当たり前になっていったそうです。
 今は週に2日とイベントでの出店で精一杯だそうですが、ゆくゆくは工房にカフェも加えられたら…と話す加茂田さん。「ちょっと道が良くないので、基本的には移動販売だけど来てくれる人にはここでの販売もしています。さらにみんながちょっと寄ってお茶してパンが食べられるスペースもできればなと思っています」作るのも楽しいけど、人との関わりが面白い、という加守田さんの車はまた今日もパンを待っているみんなの元へ届けられるのです。(eMi.S)

栃木県芳賀郡益子町益子3529-3
Tel・Fax/0285-72-7907
移動販売が基本ですが、工房での販売も。詳しくはお問い合わせ下さい。

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