ゆたり倶楽部

[ベーカリー] 記事数：53

◎ベーカリー

ブーランジュリ・ア・ランシェンヌ
[栃木県宇都宮市]

「食事のためのパン、食事としてのパン」
家族の食事に笑みをもたらすベーカリー

　宇都宮市の住宅街の一角にある、食事パンのお店「ブーランジュリ・ア･ランシェンヌ」。扉を開けると、焼きたての香ばしい匂いのするたくさんのパンとともに、ガラス張りの工房で、ただひたすら懸命にパンを作り続けるオーナーシェフ、小林勇輝さんの姿がみられます。

　「美味しい料理を食べるとき、その引き立て役でもあるパンも絶対に美味しいものでなくてはいけない」そんな「食事のためのパン」というコンセプトのもと、小林さんの作るパンは自家製天然酵母を使ったものなど、毎日食べてもあきのこない深い味わいをもつ逸品ばかり。また、オープン当初からずっと大人気のサンドウィッチ類は、最初の一口から最後の一口までどこを食べても美味しく味わえるようにと、ボリュームたっぷりにフィリングがはさまれています。そしてパンにあうワイン、チーズなど店内においてあるのも、パンのある食事をテーマにしたこのお店ならではの魅力のひとつです。

　店内のカフェスペースではイートインはもちろん、元フランス料理人の小林さん特製のランチも楽しめます。「シェフの自家製カレーセット（1,050円）」は、小林さんがランチのためだけに作るナンが付いてお勧めの一品です。
　週末には「今夜の食事に合うパンを探しているんですが…」と、お父さんらしき人がお店に多くいらっしゃるとか。お家で自慢の手料理を作って、お父さんの帰りを待つご家族の姿が目に浮かびます。「ア・ランシェンヌ」のパンのもつその美味しさが、私達の普段の食事をより一層贅沢なものにさせて、かけがえのない、家族団欒というあたたかなひとときを繋いでくれているようです。（m.m.）