※この記事は2008年3月に作成したものです。現在は休業しています。
笠間市郊外にひっそりと構えるパン屋さん。店内も目立った飾り付けなどもなく、シンプルにパンがレイアウトされています。あくまでも主役はパン。
そこには、パンの放つ素朴な香りが訪れる人の心を落ち着けてくれる空間があるのです。「体にいいもの、おいしいものを」と、じっくり、ゆっくり、ひとつひとつ丁寧に作り上げる店主の姿勢と人柄がうかがえます。
店主の斎藤泰弘さんは、12年間パンづくりに携わり、2003年11月に念願の店をオープン。天然酵母、国産小麦、天然塩など、自ら吟味した素材で、手間ひまかけた仕事に取り組んでいます。「素材の持ち味を引き出したい」と、レーズンやリンゴなど季節の果物を使った自家製酵母を育て、それらを使ったパンも評判です。「その日の気温や湿度によって、仕込み時間や配合に工夫を加えていきます」と、培った経験と知識を生かしつつ、おいしいパンづくりに励んでいます。
角食パン「里のみのり」は、もっちりとした食感と小麦の香りが生きた人気の一品。卵、バター不使用の山型食パンもあります。北海道産小豆を使う自家製つぶあん入り「福あんぱん」、油で揚げずに焼き上げるオリジナルな「焼きカレー」(土曜限定)、甘さ控えめでフルーツたっぷりの「マフィン」などがそろいます。ライ麦入りのハード系「JPレーズン(和風レーズン)パン」は、2002年カリフォルニアレーズンコンテスト入賞作品。斎藤さんのアイディアが詰まったパンは多彩です。ただ、パンの品ぞろえは日によって変わることと、数に限りがあるため、前もっての予約が確実です。 手間と時間とパンへの愛情を惜しみなく注ぐ姿が印象的な斉藤さん。これからもわたしたちの食卓に、パンに込めた夢と楽しさを届けてくれることでしょう。(K.K)
茨城県笠間市大渕1718
TEL/0296−72−4729
営業時間/10:00−18:00
定休日/月・火・水・木・金
「ゆたり」は時の広告社の登録商標です。
(登録第5290824号)