ゆたり倶楽部

[雑貨] 記事数：67

◎雑貨

森の雑貨屋コロボックリ
[群馬県安中市]

～大自然に抱かれて
ぬくもりを発信し続ける雑貨屋さん～

　旧国道18号、軽井沢に向かう碓氷峠。遊歩道、アプトの道から望める場所に森の雑貨屋コロボックリはあります。山々の素晴らしい眺望と、360度の自然に囲まれた同店、駐車場で看板犬が出迎えてくれました。あたたかみのある木製の建物。ドアを開けると、自然をコンセプトとした作品の数々が飾られています。

　「こんにちは」声に導かれて奥にすすむと、柔和な表情の店主、小栗さんの姿がありました。作品制作中だったのか、作業場には小枝や木の実がそのままになっていました。「お客様がいらっしゃらない時は、ほとんどを制作に費やしています」と話す小栗さん。なんと1つのアイテムが完成するまでに、丸1日を費やすことも多いとか。作品へのこだわりと深い愛情を感じます。その為、アイディアは山のようにあるのに時間が全く足らないそうです。店内には、動物や自然をモチーフとしたアイテムがずらりと並びます。手のひらサイズのかわいらしい置物から、ストラップ、そして旋盤で削って加工したネックレス。そのすべてからぬくもりを感じるのは、木の実や羊毛フェルトなど自然素材で作られている所以でしょうか。そしてその素材をナチュラルなアート作品に生まれ変わらせるのが小栗さんの魔法の手です。作品のみならず、なんとお店自体もセルフビルド、一からご自身で建てたそうです。味のある素朴な雰囲気が、人の心を和ませます。

　更にお店には、奥様が作った羊毛小物や、お母様、妹さんが作ったポーチなどの布製品も豊富な品揃え。小栗さんが撮影した色鮮やかな野鳥や、ご自身で描いたイラストポストカードも並んでいます。
　お店をはじめて8年。意欲的にイベントへも参加しています。年間30～40回、展示即売会をしているとのこと。その都度人々の心を動かしファンを増やしています。
　幼少の頃から、絵や制作が好きだったという小栗さん。それを仕事に、ハンドメイド作家となりました。物腰が柔らかく、穏やかな表情の小栗さんですが、きっと地道な努力を重ねて夢を叶えたのでしょう。より良いものをお客様へ届けたい。その想いは尽きることがありません。（E.F.）