ゆたり倶楽部

[雑貨] 記事数：67

◎雑貨

pont neuf
[群馬県高崎市]

コンセプトは環境と健康、雑貨の地産地消
小さな店が始めた地球に優しい小さな運動

　お店のテーマは健康と環境、そして雑貨の地産地消。ポンヌフはプラスティックなど石油製品をなるべく置かずに、紙や木、綿や麻などの自然素材を中心に商品をラインナップしています。

　ご主人の八木さんは住宅に関わる仕事をしていたこともあり、化学物質過敏症やシックハウスの問題にも取り組んでいます。その象徴と言えるのが、一番のお勧めというマイ箸と箸袋。箸は2種類あり、1つは口に入れるものということを考慮した国産檜の漆塗り。もう1つは伊勢崎の木工作家さんが、家具作りの際に出る細かい木材を無塗装で仕上げた品です。また奥様自ら縫製を担当する麻や綿素材の箸袋は、柄や色の素朴な選択に高いセンスが伺えます。自分が使うものだから誤魔化しではなく、いいものを使いたい。小物にもお店の主張が見えているようです。

　ポンヌフとはフランスのセーヌ川にかかる橋で新しい橋という意味。「ポンヌフの恋人」という名作映画もありますが、名前の響きと、お客様と自分たちの間に新しい橋を架けたいとの思いから名付けたそうです。高崎市の箕郷下芝という地区は畑に囲まれた本当に小さな住宅街。その中にあるひっそりとたたずむ隠れ家的な雑貨屋さん。しかし、本当に求める人たちがフラッと訪れてじっくりと品定めができるようなお店にしたかったそうです。こぢんまりとした中にも夫妻のこだわりの空間が無限大に広がっています。

　今後は、何年後でも錆び付かない、消耗されない音楽を、というコンセプトの元、CD販売の充実や昨年の秋からスタートしたカフェを利用したアーティストのライブや音楽の企画を更に広げています。また、マイボトル運動を展開し、賛同するカフェが県内に広がっています。小さなお店が始めた、地球に優しい小さな運動も、仲間が増えてきて軌道に乗ろうとしています。