ゆたり倶楽部

[自然派レストラン] 記事数：48

◎自然派レストラン

自然食レストラン　パンプキン
[茨城県北茨城市]

音楽好きのマスターが開く
体にやさしい玄米菜食を取り入れた家庭料理の店

レモンイエローの外壁が目を引くアーリーアメリカン調の建物。店内は、アンティークの家具が置かれ、ゆったりと寛げる雰囲気が漂います。

店主の荒木正秋さんと公栄（きみえ）さん夫妻が提供する料理は、「スローフード」をテーマに食の安全と健康を考えたもの。次世代に受け継ぎたい本物を使い、ていねいに手づくりすることが基本です。野菜や玄米、白米などの食材は、30年間も有機栽培を続けている近隣の「すがの農場」のものがほとんど。ＪＡＳの厳しいチェックをクリアした畑で育った野菜たちは、ひと昔前の野菜の味。生でかじるとその甘さに驚くと荒木さんは話します。もちろん、無添加の調味料、こだわりの水、オーガニックコーヒーなど、そのほかの食材にも気を使っています。そのような吟味した材料にひと工夫を凝らし、多彩な料理の数々が作り出されているのです。
おすすめは、「ヘルシー玄米菜食セット」（1050円）、「玄米オムライス」（890円）、「玄米雑炊」（715円）など。「一見質素なメニューに見えますが、最高に贅沢な素材を使っているんです。安全な野菜の本来の美味しさをゆっくりとご賞味下さい」と。
　正秋さんは、カンツォーネや童謡を歌ったり、パーカッションやギター、オカリナなどの楽器を演奏したりと、大の音楽好きで有名。本業の傍ら、市民手づくりによる「雨情の里音楽祭」のスタッフ兼事務局長も勤めています。ほかに、施設慰問などのボランティア活動にも積極的な超多忙な人なのです。「自然食にしても、音楽を通してのボランティアにしても、そのすべてはわたしのライフスタイルそのもの。昔は当たり前だったことをしているだけ。少しでも地域社会のためになることができればうれしい」と荒木さん。（海藤）