ゆたり倶楽部

[和食] 記事数：30

◎和食

こころね
[茨城県那珂市]

住宅街にひっそり佇む創作料理と幻の酒処
この道25年のご主人がつくりだす洗練の味に舌鼓

　国道349号バイパス通りから裏路地に入り、静かな住宅街に佇む一軒家の店。四季折々の自然を満喫できる庭を眺めながら、寛ぎのひとときが過ごせる隠れ家の雰囲気が魅力です。完全予約制で、一日数組限定。

　オーナーの小原浩さんは、横浜で25年間研鑽を積んだ実力派の料理人。旬の食材が豊富で、落ち着きのある場所を求め、茨城の地に移りました。店名の“こころね”とは、“心音”。お客様との対話を大切に、心に響くおもてなしを心がけたいという小原さんの思いが込められています。

　“体にやさしい料理”をモットーに、素材選び、調理法、味付けなどにこだわった料理の品々。日本料理の基本はきっちりと守りつつも、独創的な発想と大胆な素材遣いは五感を刺激します。絶妙な食材の組み合わせで新しい料理を次々と生み出す一方、昔ながらの味わいを再現したコロッケなど、心がほっとする懐かしい味わいも大切にしています。食材は、地場野菜や地魚を中心に、高地から空輸する朝捕りの魚など。「ここに来てから、庭の一部を耕し、野菜を作り始めました。安心して食べていただけるようできる限りのことはしたい」。
　小原さんは、料理にあわせてお酒を厳選。自らの足で蔵元に出向き、味はもちろん、蔵人の情熱を肌で感じ、共感を覚えたものだけものだけをそろえています。全国から取り寄せる地酒は、幻のプレミアムといわれるような銘酒の数々。本格焼酎、ワインなども用意。

　「夜は時間が止まったかのような幻想的な空間になります。記念日などの大切な日や接待などのご利用にも評判をいただいています。また、夏は庭に配した縁台でお食事をしたり、バーベキューなどを楽しんだりと、様々な利用にも対応しています。ここに来ると温かい気持ちになれる…そんな店を目指します」。（K.K）