ご利用規約プライバシーポリシー運営会社お問い合わせサイトマップRSS

[和食] 記事数:30

< 次の記事 | 前の記事 >


image

◎和食

ゐ多
[茨城県つくば市]

このエントリーをはてなブックマークに追加

極太麺にはワケがある。
噛むほどに甘みが深まる、歯ごたえの強い石臼挽きの蕎麦。

 筑波山へ向かう、細い坂道の途中に佇む蕎麦の店「ゐ多」。陶器の皿に盛られた蕎麦は、余計な水分を省き、水切りも完璧にしてあるからこそ伸びる心配がありません。ざるを必要としない極太の麺は、ほかでは見たことのない蕎麦の姿です。


 「何も付けずに麺だけでよく噛んでみて。これがね、蕎麦本来の味」。そう気さくに話してくれるのは、店の主・佐野良平さん。言われるままに口へ運ぶと、強いコシの強さに驚きます。噛むごとに広がる甘みが、本来蕎麦が持っている味。主自ら蕎麦の実を石臼で挽き、十割で打つ麺は長くても20センチほど。つなぎのない分、どうしても短くなってしまうのだとか。
 おすすめの「鴨汁そば」(2200円)は、御膳で鴨を焼きながら、つゆに付けていただくスタイル。まだ鴨がレアの状態でつゆに付け、ひと口。柔らかく大きな肉は食べ応えがあります。「蕎麦は日本料理だから、蕎麦、つゆ、鴨、それぞれの皿で独立した味を楽しめるんです。そして、それがまた一緒になると別の味の広がりが生まれるんですよ」。鴨の肉から出た脂が、つゆに変化をつけ、さらに蕎麦の味わいが変わっていきます。蕎麦湯も独特。溶け出した蕎麦の実をゆっくりかき回しながら、口の中に残るツブツブ感がおかゆやポタージュのような食感です。

 古風な日本家屋の造りにもかかわらず、店内には佐野さんが好きなジャズが流れます。ブランデーが香る「おしゃれコーヒー(500円)」が、その雰囲気によく合います。ほかに、スパイスを13種類も入れたという「カレーソバ(2600円)」(フランスパン、デザート付)などのメニューも。蕎麦屋一筋40数年の本格的な味わいに、新しい試みも忘れない遊び心もあわせ持つ店です。(tou2)

茨城県つくば市筑波552-3
TEL/029-850-8082
営業時間/11:00〜19:30
定休日/木曜日

ページの先頭に戻る▲

>Tags:茨城県,

[和食] 記事数:30

< 次の記事 | 前の記事 >

新着情報

» ゆたり倶楽部
» カテゴリ
» 11月の記事ランキング



「ゆたり」は時の広告社の登録商標です。
(登録第5290824号)