焼き物の町、笠間に異色の陶器店「陶・器林(とう・きりん)」が、2015年9月にオープン。場所は笠間焼窯元共販センターの前にあります。扱っているのは、沖縄、三重、瀬戸、地元の笠間など、日本各地の作家ものの陶器。色彩、デザインがユニークで、こんな器が食卓にあったら楽しくなるようなものばかり。見ているだけでもイマジネーションが広がります。
オーナーの林和也さんは、茨城県霞ケ浦市出身。和食の料理人として銀座の有名料亭や沖縄の和食店などで25年間勤めました。「料理を盛り付ける器選びも料理人としての仕事のひとつです。その時に出会った作家さんたちの多彩な器に魅せられるようになり、それらの作品を多くの人たちに紹介したいと思いました。店を開くなら、出身地の茨城県で焼き物にゆかりのある笠間と決めました」と林さん。
店内に入って目を引くのは、色鮮やかな沖縄の器たち。「果物とチーズを盛り、ワイングラスを並べるだけで、素敵な絵になる陶器は、沖縄ならでは。料理と器の組み合わせをあれこれ考えるのも楽しい」と。そして、林さんが集める器は、単に個性的で面白いだけではありません。「食器は口に触れたり、手で触ったり、生活に密着したもの。ユニークでありながら、使い勝手がよく長く愛用できることが大切だと思います。それぞれの作品には、計算されたデザインが秘められているのです。
全国から集めた器の魅力が映えるよう、店の空間づくりにもこだわります。インドの照明、オーダーメイドのカウンターやテーブルなどを上手に配置し、センスのいい雰囲気を演出しています。「手に取って、お気に入りをみつけていただけたらうれしいです。毎日の暮らしに彩りを添える楽しい器たちを気軽に見に来て下さい。(K.K)
住所/茨城県笠間市下市毛861-5
TEL/0296-71-7978
営業時間/10:00〜18:00
定休日/水曜日
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