ゆたり倶楽部

[カフェ・レストラン] 記事数：210

◎カフェ・レストラン

Salvador
[栃木県真岡市]

ようこそ。
「救世主」という名のやわらかな光差し込む、小さなカフェへ―

　昭和の懐かしい佇まいをみせる真岡市荒町の門前通り。古家具、雑貨、飲食店…新たな息吹ともいえるこだわりのあるお店が、この通りに少しずつ並びだし、賑わいをみせはじめた近年。そして今年の4月、またひとつ小さなカフェが誕生しました。

　「Salvador（サルヴァドール）」。オーナーの仁平透さんは、仁平古家具店を営む一方、門前のお店を中心にイベントを企画するなど、この街の活性化を図る第一人者でもあります。「地域の人がふらっと立ち寄って、ほっとできる空間をつくりたかったんです」と仁平さん。ずっと空き家だったという独特の形をした建物が気に入って、古家具店のスタッフと3ヶ月かけて改装したという店内には、仁平さんオリジナルのイスやテーブルがおかれています。メニュー表やコースターも革作家さんが手がけたもので、シンプルな雰囲気でありながら、細部にまで仁平さんのこだわりが感じられます。

　お店のおすすめは自家製のシロップでつくるジンジャーエールやケーキ。古き良き喫茶店の定番、バナナジュースも人気だそうです。また夜は12時まで営業しているので、自家製ピクルスとともにアルコールも楽しめ、のんびりとした時間を過ごすことも。「最近では、門前のお店をまわった後、ちょっとひと休みと県外のお客様が来ていただけるのも嬉しいことのひとつです」
　一般のお客様だけでなく、門前通りのお店のオーナーさんがお茶をのむ姿もみられるこのお店は、店名のとおり、多くの人にとってまさしく「救世主（ポルトガル語）」的な存在。「こういった場所の後に、ますますこの通りに出店が続いてくれればいいですね」と仁平さんは、これからも果てることない夢への想いを、やさしく語りかけてくれるのでした。（m.m.）