ゆたり倶楽部

[カフェ・レストラン] 記事数：210

◎カフェ・レストラン

ちどり
[茨城県ひたちなか市]

豆腐料理、豆乳、おからベーグル。
“時”を感じる優しい風景に囲まれて

　朝づくりの豆腐、豆乳、おから、新鮮野菜を使った体に優しい料理の数々。そこには食べてキレイに元気になって、心までも温かくしてくれる味わいがあります。毎日の健やかな自分を作ってくれるおいしさを求めて、今日も多くの人たちが訪れます。

　豆腐にエビのすり身などを混ぜて揚げたがんもどき、おからのニョッキ、豆乳のスープ、契約農家から入れる季節の野菜を自家製ディップでいただくサラダなど、滋味に富んだ料理を笠間焼きの器で提供するスタイルは、「ちどり」ならではのオリジナル。料理に付く「おからベーグル」は、生地におからを3割ほど配合してあり、噛むほどに甘みが口の中に広がります。水曜、土曜、日曜には、焼きたての「おからベーグル」を店頭販売しています。料理のほか、カフェメニューも充実。サーモンマリネとクリームチーズを挟んだベーグルサンド、奈良の天日干しのほうじ茶で淹れる豆乳ラテ、イチゴとハチミツ入りの豆乳ジュースなど。料理、スイーツ、ドリンクいずれも季節の素材を存分に生かしたメニューで、何度でも訪れてみたくなる期待感が高まります。

　倉庫として使われていた建物を、ちょっとだけ手を加えたという「ちどり」。ここは、2011年3月の震災で閉店を余儀なくされた「大谷石倉庫sovasova」の店主・黒澤さんご夫妻が思いを込めて2012年2月にオープンさせたお店です。「sovasovaで使っていた器や備品を再利用していますので、sovasovaの時の面影が見え隠れしているかもしれません。また、笠間で出会った作家さんたちの家具や絵を置いていますから、作品性のある新たな雰囲気も感じていただけると思います」と。店名は波千鳥から。「永遠に続く波のように長く付き合える店になりますように・・の願いを込めました」。「ちどり」の風景に心癒される小さな旅をそれぞれの過ごし方で楽しんでみては。（K.K）