ゆたり倶楽部

[カフェ・レストラン] 記事数：210

◎カフェ・レストラン

ie café
[茨城県水戸市]

自由時間が流れている、
こだわりの空間でまったりと

　自宅のガレージを改装した小さなカフェ。10席ほどのこぢんまりとした空間。長居したくなる心地よさが口コミで評判になっています。「女性ひとりでも気軽に立ち寄れるカフェでありたい。主婦や働く女性が疲れをいやし、自分のための自由時間を楽しんでもらいたい」。そんなオーナーの思いで、2011年3月に営業がスタートしました。

　レトロなモール硝子の引き戸の入り口から中へ入ると、昭和初期の懐かしさをイメージした空間が広がっています。白と茶を基調に淡いグリーンをポイントに取り入れた色遣いで、家具と照明の配置にもこだわり、ナチュラル系のインテリアでまとめられています。「設計プロデュースを担当していただいた『アンティークリメイク家具little cu』さんとの出会いは大きかったです。ネットワークが広がり、イメージ通りの店に。ここに来てリラックスしてもらえたら」と話します。

　使用する器や食材などにも、オーナーがひとつひとつ吟味して選んだセンスが光っています。例えば、陶芸作家の森川泰治さんや馬目隆広さん、桑原典子さん、硝子作家の伊藤亜木さんの器。SAZA coffeeのコーヒー豆、合羽橋のペリカンの食パン。密封性に優れていると、コーヒー豆の保存瓶は小泉硝子製作所の試薬瓶をセレクト。イタリアのメーカー「パヴォーニ」のエスプレッソマシン、三ノ輪二丁目のネルドリップ、大崎材木店さんの木のトレイetc.。店に並ぶひとつひとつはオーナーのお気に入りで、それぞれにストーリーがあるのです。「ペリカンの食パンを京都辻和金網でこんがり焼き上げたトースト、手作りケーキは人気です。アナログなお店なので、メニューも長女の手描きのものをおいています。小さな小さな店ですが、ちょっと疲れた時、読書をしたい時、小腹がすいた時、ご来店をお待ちしています」と。コーヒー350円、カフェオレ380円、マサラチャイ400円など。(K.K)