筑波大生でにぎわう桜地区の一角。大通りの裏手にたたずむパンと焼き菓子の店「Le Pain Gris*Gris」は、ターコイズブルーの外壁とキュートなイラストが描かれた白い看板が目印です。
絵本から飛び出してきたかのような外観と窓から見える温かなあかりに引き寄せられて中に入ると、そこはまるでフランスの街角にあるパン屋さん…。
店の顔でもあるタイル張りのカウンターに並ぶのは、一晩熟成させた生地を使ったフランスパンや季節のキッシュ、フランス版パンプディング「パンペルデュ」、季節のタルト、ブラウニー―中には季節限定や曜日限定のパンもあります。「春先にはイチゴや木イチゴ、夏にはレモンやココナッツ、ズッキーニ、秋から冬にかけては栗にリンゴ、ショコラ」と、まるで四季を楽しんでいるかのようなパンと焼き菓子に心踊らされながら店内を見回すと、陶器や絵本などフランスの香り漂うインテリアが店のあちこちに…店の空間を大切にするオーナー夫妻の商品と建物に込められた思いが伝わってきます。
パン職人とパティシエというまさに理想的な間柄の2人が奥様の地元「つくば」にUターンし、テナントに店を構えたのは10年前。昨年10月には50メートルほど離れた裏通りにカフェスペースを備えた念願の自宅兼店舗をオープンさせました。
定番だけど個性的な商品にはフランスのパンと焼き菓子を愛する夫妻のエッセンスが込められているからでしょうか―「Gris*Gris」を訪れる常連客はオープンから10年たった今も迷うことなく「いつものあれ」を購入していきます。日曜の朝には大きめのカフェ・オ・レ・ボウルに入ったたっぷりのカフェオレとクロワッサンを店内でいただく―そんな風景が似合う街角ブーランジェリーです。(n.o.)
住所/茨城県つくば市桜2-14-5
TEL/029-857-7538
営業時間/8:30~18:00(土日・祝日はAM9:30~17:00)
定休日/月曜日・第2火曜日・不定休1回
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