ハナミズキ通りの並木道をくぐると、月末の1週間だけ開店する雑貨屋さんの黄色い壁が見えました。その店の名前はun jour-アンジュール。フランス語で「ある1日」という店名のとおり、お店に来る方の何気ない一日を柔らかな空気で包み込む、心地よい空間が広がっています。
雑貨に以前から興味があった店主のMIKAさん。それでも開業については躊躇する部分もありました。周囲の方々のアドバイスや自宅の環境など、不思議と開店に相応しい条件に恵まれて導かれるように自宅の1階に雑貨屋さんを開店したのは約4年前。「無理せず、自分のペースで」少しずつ、器やアクセサリー、リネン類、カトラリーなどの品物を増やしたのでした。
白壁に置かれる紫色の薬瓶や古い家具に並べられた異国情緒感たっぷりの紙類、ホーローのポットに木の器…店内を包むゆっくりと懐かしい雰囲気とともに味わいのある品々が並びます。キャラメル色のカップは陶芸作家の滝沢三奈子さんのもの。素朴で深みのある器が古びた木のテーブルと合っていて、ついつい時間を忘れてしまいそうなほど…。
今では「毎月来るお客様が見えないと心配になったり…」そんなやりとりもun jourでの大切な一コマ。お客様との会話から、群馬では手に入りにくい古道具や古物の引き出しを扱おうと決めたこともありました。
お店にいらしてくれる方から「たくさんの元気をもらいます」とやさしく笑うMIKAさん。開業をしてから世界が広がり、今まで関わりのなかった作家さんとの交流も増えました。どんなときも自然体に、でも好きなことに向き合って生きる-。ずっと大事にしたい宝物が見つかりそうな、特別な一日になりそうです(e.suwa)。
住所/群馬県高崎市筑縄町6-6
TEL/027-363-2351
営業時間/11:00~17:30
営業日/毎月月末の1週間のみ営業
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