アーチ型の門をくぐり、ハーブなどが植栽された庭を眺めながら進み、店のドアを開けると色とりどりのアートフラワーと雑貨に囲まれます。ヨーローパのアンティークショップをイメージした店内を飾る、つややかな絹のような色合いの花々は、生花と間違えてしまうほど。
オーナーの稲川美保さんは独立して13年、2010年4月に自宅ショップとして移転リニューアル。扱う造花は、メーカー数社から厳選して入れる上質なもの。アジサイ、バラ、カラーなど、多彩な色や種類がそろっています。「毎年バージョンアップした新しいものが出てきます。それらを見ていると、様々なイメージが膨らみます。アレンジメントは無限に広がります」と稲川さん。これまでの造花は、プラスチック製や、布を使った手作り風のものが多かったためか、安っぽいイメージが根強かったかもしれません。しかし、現在のものは繊細な形や深い色合い、上質な素材など、ひと昔前のイメージとはほど遠いものです。「自然に近いけれど人工物ならではのデザインが面白い。インテリア小物のひとつと言っていい存在だと思います。生花は水やりや花摘みなど、それなりに手をかける必要があります。造花は長持ちし、経済的な利点もあります」。
ベース(器)や雑貨との組み合わせが楽しめるのも魅力です。特にアンティークやジャンク雑貨とよく合い、部屋のディスプレイに取り入れる人も多いといいます。茎は芯に針金が入っているので、ニッパーやペンチで長さを調整し、自由に折り曲げられます。おしゃれな空き缶やお気に入りの瓶などと合わせ、自分だけのアートフラワーを手に入れることができます。
雑貨が大好きという稲川さん。店内には、雰囲気のある雑貨をセレクト。雑貨メーカー20社ほどから仕入れるほか、リバティの生地を使った布小物を制作する作家の委託販売も。テディベア、ポーチ、バッグ、スカート、エプロンなど、オリジナル商品が人気です。稲川さんが主宰するフラワーアレンジメント教室をはじめ、テディベア教室などを開催。詳細はホームページを。
「どんどん進化していくアートフラワー。生活に潤いを添える新しいスタイルを見つけて下さい」と。(K.K)
茨城県ひたちなか市津田東3-12-6
TEL/029−352−2030
営業時間/10:30〜19:00
定休日/月曜
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