「気がついたら自分には雑貨しかなかったんです」
「ATELIER nº18 TRAVAIL」のオーナー荒井凡子さんは、高校生の頃、雑貨店でアルバイトをはじめてから今に至るまで、雑貨とともに生活を歩んできました。そして現在、宇都宮市郊外にあるのどかな田園に囲まれた、静かな場所で、自身のお店を開いています。
吹き抜けの高い天井に、白い壁。さりげなく置かれた古道具が、心和む空間を演出。店内はリネン製品を中心に、シンプルで機能的な食器や日用雑貨、衣類がきれいに並んでいます。また、お店の奥に置いてあるミシンで、凡子さん自ら、素材やデザインにこだわったエプロンやクロスなども製作しています。
お店のおすすめはキッチンクロス。リネンでできたこのクロスは、使えば使うほど柔らかく手に馴染み、一度使うと二度と手放せないほどだそうです。
「使ってくれる人が長く大切に、そして何より心地よく」という凡子さんは、仕入れたリネン製品に水を通し、一枚一枚丁寧にアイロンがけをしてお店に出しています。この手間のかかる作業を惜しまずにするのは、リネンを手にとった人が、はじめから気持ちよく使ってほしいから。その糊のとれた生地にふれてみると、リネンのもつ丈夫な質感と同時に、軽くて柔らかな風合い、そして凡子さんのお客様への思いやりまでも伝わってくるようです。
お店の扉から優しい風が入って、凡子さんのエプロンがふわりと揺れました。私達が普段何気なく過ごしている生活というものを、もっと大切にしたくなるお店「ATELIER nº18 TRAVAIL」には、やわらかな時間が流れていました。(m.m.)
住所/栃木県宇都宮市岩曽町898-2
電話/028-666-0825
営業時間/11:00〜19:00
月・木・金9:30〜19:00
土・日・祝13:00〜19:00
定休日 水曜日
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(登録第5290824号)