レトロというか、ジャンクというか…。ある人にとっては大切であったり、また別な人にとってはガラクタにもなり得るモノ。そんな“自分だけの価値観”を見いだせる雑貨が並んでいるのが、古河市にある「Re-Born」です。
お店の外には牛乳メーカーの名前入りの錆びたベンチに、縁が欠け緑色になってしまった植木鉢…。看板がなければ、お店であることに気付きにくいかもしれません。外から見ると雑多なように見えた店内は、入ってみるときちんとディスプレイされています。でも、その一つひとつを手に取ってみると雑貨としては不思議なものばかり。例えば、どこかの小学校で使われていた給食のアルミ食器。裏を見ると、名前や落書き跡も残っています。他にも、ジュースのおまけだったグラスや外国のクリームチーズのパッケージ、アスパラガスの輸送用の木箱、解体した家から仕入れた建具など、どれも真新しい商品という訳ではないようです。「うちに並んでいるのはアンティークと呼ぶにはまだ早い、昭和の半ばから後半にかけて使われていたレトロな雰囲気のものが多いんです」とオーナーの金井武光さん。「鉄の錆び具合や紙の焼けた感じが、それぞれに微妙な味わいを出してるんですよね。ただ、それが『良いな』なのか、『汚い』なのか。手に取った人が、その人なりの価値観で感じてくれればいいかな、と思っています」。
店内をじっくり見てみると、クレヨンやアイロンなど、実にいろいろなものがあり、並んでいる全てをちゃんと見られたのか分からなくなるほどの多様さです。少し古ぼけたような、ノスタルジックな雑貨の中で、どんな“自分好み”のモノと出合えるのか。ゆっくり時間をかけて探してみたくなるお店です。(tou2)
茨城県古河市本町3-8-2
TEL/090-8319-5407
営業時間/11:00〜20:00
定休日/月曜日
駐車場/2台
「ゆたり」は時の広告社の登録商標です。
(登録第5290824号)