趣ある大谷石の壁を背景に、個性溢れる色鮮やかな花やグリーン…。「花賈所 松のや」は、その昔宿場町として栄えた、雀の宮にある小さなお花屋さんです。
「男性が恥ずかしがらずに、女性に花束を贈れるお手伝いをしてあげたいんです。愛する家族や恋人のために、花を贈る習慣がこの国でも当たり前の風景になればいいですよね」そう話す店主の篠崎さん。
花を贈る人、花を贈られる人。すべての人が幸せになれるように―。そんな思いが込められたこのお店は、普段使いのブーケはもちろん、ブライダルやインテリアにもおすすめのお洒落な鉢ものなど、様々に取り扱っています。
「自分の中にある『JAPAN』というキーワードが、切っても切り捨てられなくて…」と、篠崎さんが選ぶ花や植物は、どれも情緒感があって魅力的。時間がたつのを忘れて、ついつい見入ってしまいます。
「何事にもルーツを探るのが好きなんです。そのものの生まれ持つ意味を知ることで、この先に伝えていく術を理解できる気がしてね」店名である「松のや」は屋号、ロゴマークは家紋を使用した篠崎さん。店内を見渡せば、「愛媛県産・紫陽花」など、それぞれの花々に生産地が書き示されてありました。「お客さんが喜んでくれる、長い間美しく咲き続けるようないい花を置けるのは、苦労して花作りに取り組む生産者さん達のお陰。この花がどこでどのように作られ、こうして美しく咲いているのか、少しでもお客さんに知っていただければと思っています」
生産者さんの思いと共に、篠崎さんは強い責任と愛情を持ち、私たちに幸せをもたらす花を届けてくれます。心と心、思いと思いが結ばれ、ひとつに繋がった愛のかたちが、一本の花をいつまでも美しく咲き誇らせているのかもしれません。(m.m.)
栃木県宇都宮市雀の宮1-5-16
TEL/028-654-0874
営業時間/10:00~18:00
定休日/日曜日・祝日
「ゆたり」は時の広告社の登録商標です。
(登録第5290824号)