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ふらりともみじ通りを散策していると、白壁の素敵な一軒のお店を見つけました。入り口に置かれた「SOPO LUCA(ソェポェ ルッカ)」という小さな看板。フィンランド語で「可愛い」という意味をもつ「SOPO」。かわいいルッカちゃん―不思議とそんな愛らしい少女に出逢える気がして、お店の扉を開けてみました。
「フィンランドやチェコなど、東欧や北欧の田舎町にあるイメージのお店にしたかったんです。いろいろな国から、少しずつ自分がかわいいなと思うものを集めてみました」と、穏やかに話すオーナーの風間さん。古い建物を改装し、新しく生まれ変わった清々しい店内には、花や蝶、小鳥などをモチーフにした東欧・北欧の服飾や雑貨がきれいに並んでいます。
「宇都宮ではあまり馴染みのないテイストやカラーを取り揃えているので、お客様がどんな風に思ってくださるのか、正直不安なところもありました。でも、みなさん『かわいい』って言ってくれるんです。それが嬉しくて…」
グリーンやブラウンなどのアースカラーが印象的な洋服やバッグ。ラブリーな感じというより女性のかわいらしさを引き立たせてくれる、自然味豊かな色づかいと丁寧に縫製された品々。そのひとつひとつを手にしてみると、他のどんなことよりも「かわいい」を一番大切にしていた幼い頃の思いが、ふと胸にこみ上げてきました。
「作り手さんたちの心が込められた品々を、お客様がきちんと感じてもらえるお店でありたいですね」そう言って風間さんはそっと少女のような笑みを浮かべました。かわいいを大切にする気持ち、いくつになっても忘れたくない思いが生み出すやさしい空間。あの頃のあどけない少女時代の自分を思い出しながら、時間が経つのを忘れて店内を見渡していたら、ようやく気付いたことがありました。
ルッカちゃんは、時を越えた今でも私達の心のなかにいたんだということを―。(m.m.)
住所/栃木県宇都宮市西3−3−10(M21)
TEL/028−639−4117
営業時間/13:00〜17:30
定休日/木曜日・金曜日・日曜日
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