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[地方に暮らす。[益子編]] 記事数:10

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|第一話|スローな益子ライフの中で日々パンと向き合う人々 その1

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WORKSHOP770+Boulange770田村さんの
ライフスタイルとこだわり



 益子の中でも田園風景の広がるのんびりとした地域の高台に自家製酵母のパンと手作りの品のあるお店、WORKSHOP770+Boulange770があります。
 東京都出身の田村さんが益子に来たのは、今までの料理の仕事のつながりで、とあるペンションでのシェフを任されたことがきっかけでした。それまではレストランで料理を作ることが仕事だったのですが、益子に来てからは料理を作る傍ら畑を耕したり、薪割りをしたり、養鶏のお仕事の手伝いをしたりと自然に田舎暮らしに必要な仕事をするようになっていたそうです。いわゆる“スローライフ”を意識することもなく自然に。やがて独立し、陶芸家である奥様と立ち上げた「WORK SHOP770」。


 そこではもの作りすることを目的とし、陶器や木工、みつろうキャンドルなどを製造、販売する活動をはじめ、独学ながらセルフビルドでWORKSHOP770のギャラリーとなる店舗を作り上げました。その際は、閉園になった幼稚園の廃材を利用したりなど、できるだけあるものを使ったということ。そしてその1年後には天然酵母パンとフランス地方菓子を作るBoulange770を設立し、その工房もセルフビルドで建てたというのです。
 このお二人の暮らしやものづくりの姿勢は、ゆったりとした自然の中で、身の回りにあるものや、本来なら捨てられてしまうものなどを上手に使いながら何かを作り出していくこと。
 そのスタイルから生まれたBoulange770のパンも季節の野菜や果物から酵母を起こし、その自家製の酵母と国産小麦や地元の食材で作られていくという、無理や無駄のない自然な環境の中から作り出されるもの。のんびりとした田舎ならではの時間を楽しみながら田村さんは安心で体に優しい素朴なパンを作り続けてきました。はじめから“スローライフ”を意識してきたわけではなく、「何か自分でできること、それはもの作りだった」という田村さん。そして気付けばこの町、場所にあった自然な暮らし方をしていたということ。今やそのスタイルはこの町のもの作りをする人やこれからの生き方を模索している人々にもいい刺激となり、次の新しい動きへと繋がってきています。(寒河江絵美)
>第二話へつづく


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