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[地方に暮らす。[益子編]] 記事数:10

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|第八話|農とモノづくりとパンのある町 その2

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天然酵母のパンはマーケットの主役


 益子で土曜日に開かれる3つのマーケットはまさにパン屋さんが主役。このシリーズで紹介してきたように、益子のパン屋さんは天然酵母・自家製酵母のパン屋さんが多く、いずれも素材にこだわり、からだにやさしい安全なものがお客さんには喜ばれています。
たくさん袋に詰めて帰る人、我慢できずに早速その場でほおばっている子供たち、美味しいパンがたくさん並ぶマーケットではこんな様子がいつもの景色になっています。Vol.1で紹介したヒジノワCafé&Spaceで行われた「パンサミット」は大盛況だったので、また近々第2回目を企画中。様々なメディアでこだわりのパン屋さんが紹介されるこの頃、この地域に限らず、全国的に天然酵母・自家製酵母のパンに熱い注目が注がれていることがうかがえます。


 青空市に「ポカパカパン」で出店している朝妻京子さんも益子で活躍するパン屋さんの一人。店舗はなく工房で作ったものを、普段は益子のペンションに卸で販売し、素材にこだわった安全でおいしい自家製酵母のパンを作っています。「益子は食に対する意識の高い人が多く、いい刺激を受けます。」マーケットでの出店者同士、お客さんとのやりとりから、学ぶことも多いとのこと。
もともとは、東京でも自家製酵母パンの先駆け的存在であるパン屋さんで6年修行してきたという朝妻さん。益子は自然が近くにあり、このような環境でパンが作れることに幸せを感じているそうです。旦那様が最近就農されたそうなので、いつかは自家製の小麦を使ってパンを焼くのが夢だと語ってくれました。「こんなに自然が身近にあるので、庭になった柚子でジャムを作るという風に、身近にある旬の食材を生かしたり、自家栽培の食材などをパン作りに生かしていくことができればいいなと思います。」
 東京での経験があるからこそ、ここでしかできないパンを作ろうという意識、それは朝妻さんに限らず、この町で出会ったパン屋さんが皆思うこと。ここならではの、益子だからできる…そういったモノづくりへの思いが、この田舎の町でパン屋さんをやっていく強みになるのだと思います。(寒河江絵美)
>最終話へつづく>第七話を見る


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