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[地方に暮らす。[益子編]] 記事数:10

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|第三話|スローな益子ライフの中で日々パンと向き合う人々 その3

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地元との繋がり・
パンが結ぶ人と人



 Boulange770は週一日の営業で、お客さんがせっかく遠くから来てくれたのに、パンが売り切れということが多く、申し訳ないと思いながら、その度に益子の仲間のパン屋さんを紹介していたそうです。それならばと奥様が提案したのは<益子パンMAP>を作ろうということ。そうすればその都度場所を説明しなくてもわかりやすいし、観光の方がこれを参考にあちこち回ってくれればいい。ちょうど益子にも昔ながらのパン屋さんに加えて、自家製酵母やこだわり素材のパン屋さんが増えてきたこともあり、「パンの町 益子」として盛り上げていこうという、これが第一歩でした。
 「もともと焼き物の町だから窯繋がりで面白いよね」そんなふうに語る田村さん。それからパンMAPを作るために町内のパン屋さんを一軒一軒訪ねて、独自でパンMAPを製作し、印刷、配布をしました。多くの観光客や地元の人もこれを見てパン屋巡りをしているようで、最近ではTVなどのメディアでもパン屋の紹介とともにこのパンMAPも取り上げられ、予想以上の反響があったそうです。町の観光協会からの協力も得て、パンMAPの印刷や配布を広げることができ、さらに「パンの町 益子」としての知名度が少しずつ広がっていきそうな予感です。


 そんな「パンの町 益子」を盛り上げていくもうひとつの動きが土曜日に行われるマーケット。益子では第1、第2、第3土曜日にそれぞれの形でマーケットが開かれています。田村さんのパン屋仲間である泉’ベーカリーの加守田さんなども参加し、今やパンはイベントの主役。今年の10月にコミュニティカフェのスペースで開かれたパンとパンにまつわるモノを集めたイベント「パンサミット」には益子町内のパン屋さんはもちろん、埼玉県の人気のパン屋さんも加わり、県内外から多くの人が押し寄せ、パンの人気の高さを改めて感じさせる大盛況となりました。こうして益子町の中だけではなく、栃木県内や県外との結びつきも深まっていくパン屋さんを中心とした動きがまた次の何か新しいもの、地方としての面白さを生み出していくような、そんな気がしてなりません。(寒河江絵美)


スローな益子ライフの中で日々パンと向き合う人々・完
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