ご利用規約プライバシーポリシー運営会社お問い合わせサイトマップRSS

「ひとが輝くまちの学校」はゆたり出版の「ゆたり文庫 地方に暮らす。シリーズ02 ひとが輝くまちの学校」に再編集し収録されています。書籍はネット通販、書店、販売協力店でお買い求めできます。詳しくは本とゆたりをご覧ください。


[地方に暮らす。[ジョウモウ大学編]] 記事数:11

< 次の記事 | 前の記事 >


|第一話|人がつながる場所をつくる 前編

このエントリーをはてなブックマークに追加

「群馬だからこそできる、興味で繋がる敷居の低いコミュニティをつくりたい」。ジョウモウ大学の発起人である橋爪光年さんは、高崎市内で保険代理店を経営し、お寺の家系に生まれ僧侶としての顔もあわせ持っています。第一話、第二話では、ジョウモウ大学を開校するにいたるまでの経緯や活動についての思いをお伺いしました。





誰でも参加できる寺子屋のような場所を

 僕はJC(青年会議所)の活動を通じて、少なからず街づくりに携わってきました。そこで経験を積んでわかったことは、街づくりは行われていても多くの方にとってそれは他人事であったということと、誰もが気軽に街と関われる機会と場所が少ないということです。
 自分は生まれも育ちも高崎で、街に育てられたという感覚があります。このような感覚は、多かれ少なかれ皆持っているはず。でも、今の時代はその感覚が徐々に薄れてきていると感じています。
 僕は保険代理店を経営しているのですが、実家はお寺の家系です。お寺に近所の人が集まって何かをやる風景を見て育ち、お寺がコミュニティの核になっていた意識が強いようです。街全体を教室として年齢に関係なく自由に学べる寺子屋のような場所や街の先輩達が生き方までも背中で見せてくれる場所を作るために、僕だったらどうアプローチしようかと思っていて。
 今は家庭と仕事の行き来ばかりで、趣味や興味でつながれる場所を持ちにくい時代です。家庭や仕事や学校の他に、学びを通じて人が集まり「人がつながる」敷居の低いプラットホームをつくりたいと考えていました。




企画書を片手に群馬の「面白い人」探し

 新しい場所をつくるためにまず企画書を作り、ツイッターやSNSを使って群馬県内で面白いことをやっている人を発掘して会いに行きました。地味な作業でしたが「100人に出会う旅」なんて言って楽しみながら続けていましたね。
 突然のアプローチに驚かれ不審に思う人もいましたよ。面識もない人が来て突拍子も無いこんな話しをしているのですから、ポカーンとされる方も多かった(笑)。
 実はこのアプローチの際に気をつけていたことがあって、僕はジョウモウ大学設立のお話をするとき「一緒にやりませんか?」とは、誘いませんでした。自分の意思で主体的に動ける人に関わって欲しいと考えていたため、お願いしてやってもらっても相手はやってあげるという感じになってしまうと思い、あえてそうしていました。その結果、「それ面白いね」という方が自然と集まり組織になっていったという訳です。




群馬独自の市民大学を

 当初、ジョウモウ大学は(渋谷区の生涯学習プログラムでもある)シブヤ大学の姉妹校プロジェクトをきっかけとして動いていました。
 でも群馬は、シブヤ大学や姉妹校がある地域のようにブランド力が高いわけではありません。ましてや、大都市に比べ人口や企業の数も少なく、資金面の心配もありました。
 やがて、ジョウモウ大学は群馬の特色を活かした独自のものをつくれないかと考えるようになり、よりコミュニティ色の強い今のジョウモウ大学の基礎が出来上がってきたのです。(Eri Suwa)

<前の記事へ戻る
>第二話を見る


ページの先頭に戻る▲

[地方に暮らす。[ジョウモウ大学編]] 記事数:11

< 次の記事 | 前の記事 >

新着情報

» 地方に暮らす。[ジョウモウ大学編]
» カテゴリ



「ゆたり」は時の広告社の登録商標です。
(登録第5290824号)