[はじめに] 記事数:1
四季の美しさに恵まれた日本は、かつてその季節ごとの自然を愛で祝うハレの日があり、暦を把握することが農の暮らしの指針となり、野山の実りをありがたくいただいて日々の糧にしていました。
世の中が便利になるにつれ、季節感を感じることが少なくなり、暦といってもカレンダーに並ぶ数字だけにとらわれ、追われるように毎日を過ごし、昔からある慣習や行事などもずいぶん簡素化されてきました。
私自身も幼い頃は楽しみにしていた節分やおひなまつりも大人になるにつれ、「ああ、そんな時季なのね」と横目で見るばかりでしたが、そんな行事もそれぞれに意味があり、自然とともに生きてきた人々の喜びの顕れや智慧だったということを知ると、何もせずに通り過ぎるのはもったいないと感じました。
忙しい毎日の中で行事に取り組むというとちょっと大変・・・と大げさに考えずに、少しずつでもかつての和の暮らしを取り入れてみませんか。
ここでは私流の手軽な、でも手作りの行事・暦の愉しみ方をご紹介。
形ばかりにとらわれず、自分流のライフスタイルとなるような愉しみ方ができればと思っています。
そんなふうに自然や暦に寄り添う暮らしをすると、心のゆとり、日本人としての意識や、見逃していた季節の恵みの美しさを改めて感じられるのではないでしょうか。
<著者プロフィール>
寒河江絵美(さがええみ):ペンネーム eMi.S
子供の頃から料理好きで健康オタク(?)
学生時代にオーガニックに興味を持ち、オーガニックをテーマにした季刊誌を発行する編集部で編集やライティング、料理などを担当。
その後渋谷のオーガニックカフェの立ち上げに参加し、シェフとして朝から晩までキッチンで奮闘するも、都会でのオーガニックライフの物足りなさと疑問に行き詰まり、思い切って栃木・益子に移住。
ちょっとした人生の修行のつもりで、益子のとあるカフェでキッチンに立ち、野菜を作り、裏山を散歩したりしてオーガニックライフを満喫し、心地良く理にかなった昔ながらの日本人の暮らしの形に感心。
そしてあれよあれよという間に今は一人娘のママに。今はこの姫に振り回される毎日だけど自分らしく無理なく心地の良い暮らしをモットーにのんびりやっています。
[はじめに] 記事数:1
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