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「ジブンらしくツナガルくらし」はゆたり出版の「ゆたり文庫 地方に暮らす。シリーズ01 地方とわたしとつながる世界」に再編集し収録されています。書籍はネット通販、書店、販売協力店でお買い求めできます。詳しくは本とゆたりをご覧ください。


[地方に暮らす。[里美編]] 記事数:8

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|最終話|おわりに 里美とジブンをツナグ

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 今回インタビューさせていただいた方はそれぞれ自分の地域への想いというのを持たれています。年齢や性別、考え方やアクションの方法などは人によって違いますが、その人の暮らしの中に知恵や想いなど光り輝くものを見ることが出来ました。自分と地域の繋がりやそこに住む人びととの繋がりを感じながら生活出来ることが里美の魅力の一つです。今までもお世話になっていた方々でしたが、改めてじっくりお話を聞くことで新たな一面をうかがい知ることが出来ました。
 移住直後は慣れないことも多かったですが、今となっては里美での暮らしが心地良いものになりました。



地球市民的な里美地区

 なぜ自分の生まれ育った土地でない里美地区という場所にこんなにも心地良さを感じるようになったのだろうか。という問いをたびたび自分自身に投げかけては答えを探しています。自然が豊かだから?人が温かいから?それも理由の一つなのかもしれませんが、私が考えた答えは“里美の人は地球市民的だからなのではないか?”です。“地球市民”(*1)というキーワードは出身大学と地域の繋がりをきっかけに誕生した私たちにとって大きな存在です。地球的視野というとイメージが湧きにくいかもしれませんが、地域おこしに関する専門知識や技術を持たない私たちの話にも耳を傾けて「とりあえずやってみろ!」と背中を押してくれる地域を長年支えてきた地域のリーダーは里美の中の地球市民の代表的な存在です。
私たち以外にもIターン者、清泉女子大学地球市民学科のフィールドワークや小学生の民泊受け入れもしています。また、地域の課題に対して自分の意見を持ちアクションをおこす人がたくさんいます。ヨソモノを受け入れる姿勢や自分たちの地域に課題を見出し、解決策を探り実行する姿勢は、まさに“地球市民のムラ”と言って良いのではないかと思います。 そんな地域だからこそ私たちと相性が良く、3人とも里美のファンになったのではないかと思っています。移住前や活動1年目の時には考えられなかった任期終了後の定住ということも、今では「どうにかして里美との繋がりを途絶えさせたくない!」という想いに変わったのです。



これからのジブンと里美

 慌ただしく里美で過ごす日々も丸3年経とうとしています。つまり地域おこし協力隊としての任期もあと残りわずか。毎日驚きや学びの連続で密度の濃い生活を送っていたのにあっという間に過ぎてしまいました。
3年目になってからやっと地域のことが分かり始めてきて、人脈も広がり、もっと色んなことが出来るような気がして、スタートラインに立てたような気持ちもあります。しかし、地域おこし協力隊としての活動期間3年がちょうど良いのかもしれません。まだ3年しか・・・という感覚もありますが、3年も住んでいるとヨソモノとしての視点よりも地域住民としての視点が強くなりました。それだけ里美地区という場所が自分にとってかけがえのない大切な存在になったことに喜びを感じますが、ヨソモノ目線が求められる協力隊としての意味は薄れているような気がします。





かれからは地域おこし協力隊としての立場では無く、一住民として3人それぞれの切り口で里美と関わり続ける新しいチャレンジが始まります。
(Relier里美支部 石川明紗)


(*1) 人種問題、ジェンダー、貧富格差など、世界起こっているさまざまな問題に対して国家間の枠組みを越えて地球的視野で理解し、問題解決の方法を探ること。
Relier里美支部の3名は清泉女子大学地球市民学科で地球市民学を学んでいた。



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