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ホワイトワークのリネンハンカチ

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実家を出て以来、ハンカチという物を持っていませんでした。
ポシェットに『ハンケチ&ティッシュ』は女の子らしい必需品!とは思いつつも、
汗っかきの私はザブザブ洗えて、アイロンいらずのタオル派でした。
そんな私が大人になってから、思わず衝動買いしたのがこのハンカチ。
白い麻の布に、これまた白い麻糸で素敵な刺繍が施してあります。
白地に白糸で刺繍するのを、ホワイトワークというそうです。


青山にあるフランス雑貨を扱うお店でであった時は、本当に衝撃的でした。
デパートでもどこでも、ハンカチ売り場なんて正直まったく興味がありません。
でもこのハンカチは、見てすぐに欲しいという気持ちでいっぱいに。
なんて『乙女なアイテム』何だろう、ハンカチ!と見直したもんです。
買った当時は、何ヶ月後かに自分の結婚式が控えていたりして、
『純白』的なものに惹かれていたのもあります。
でも今でもこのハンカチを見ると、凛とした気持ちになれます。
友達の結婚式やパーティーなど正装する時に、ビシっとアイロンをかけて持ちたい、そんなアイテム。
真っ白だから、汚れちゃう…。
そう思って私はこのハンカチを、特別なとき以外なかなか使えていないのですが、
ヨーロッパでは白いリネンは長く使う日用品。
嫁入り道具にも、リネンで作ったキッチンクロスやタオルなどを持ってくんだとか。
しかも母が娘のために、イニシャル等を刺繍してくれるそうです。
そんな文化にとっても憧れます。
ヨーロッパの文化や風習を知る度に、日本人は物との付き合い方がヘタクソになってしまったなぁ〜と実感。
私なんか産まれた頃から最近まで、物を大切に使おう!って思ったことがなかったくらいです。
靴下にズポンに、穴があいたらポイって捨ててしまうし。
でも大切に使うと、その物はもっと大切になってくるんですよね。
そうやって特に布製品なんか、最後は雑巾になってボロボロになるまで使うべき。
分かっています、でもなかなか実行できない。
その一線をゆっくり越えていけたらいいなと思います。
(書茶-fumisa-)


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