白い物に惹かれるようになったのは20代後半になってからでした。
やっぱり学生の頃は派手な服やキラキラ・フリフリしたものが好きだったし、ヴィヴィットな色彩を好んで集めていました。
それがある時、いや正確には都会から田舎で暮らすようになってから、飾らないシンプルな物が『いいもの』に感じはじめました。
身につける物以外にも家具・食器・道具なども、どんどん白やナチュラルに。
そんな中で出会った『琺瑯』という私にとって新しい素材。
昭和レトロなイメージのある琺瑯ですが、調べれば調べる程、機能はとっても高いと知りました。
とにかく保温性がとてもいいこと、直火にかけられること、汚れが簡単に落ちること…。
いい所は沢山ありますが、何より清潔に食品保存できることが一番気に入っています。
このレクタングルは琺瑯の老舗メーカー『野田琺瑯』のものですが、
大きさも形も様々で、とにかく用途によって色々選べます。
私が好んで使っているのは正方形の深型。
そもそも袋入りの有機玄米味噌を保存しておく容器を探していて、このレクタングルに辿りつきました。
形も味噌を入れるのにベストだし、プラ箱入りの商品よりずっとエコ。
琺瑯はレンジでは使えないし、落とせば割れてしまいます。
急激な温度変化にもあまり強くなく、切り口は錆びることもあります。
でも独特なつやっとした質感と、ぽってりとした厚みが何となく優しい気持ちにしてくれます。
琺瑯にハマってからは、お皿やカップ、ミルクパン…と、値段も質も様々なアイテムに挑戦。
その結果、琺瑯はピンキリがはっきり出る素材でした。
見た目だけで可愛い!と雑貨屋さんで買ったフライパンは、ほとんど実用には至らない品質。
その反面、値段ははったけどやはり同じメーカーのやかんは使いやすくて重宝しています。
今後は白だけでなく、見た目にも可愛く、実用にも耐える琺瑯製品を手に入れたいです。
(書茶-fumisa-)
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