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第一話〜第十九話はゆたり出版の「かさまのうつわ」に再編集し収録されています。「かさまのうつわ」はネット通販、書店、販売協力店でお買い求めできます。詳しくは本とゆたりをご覧ください。


[かさまのうつわ] 記事数:19

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はじめに〜笠間の器〜

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2013年春、笠間で震災により壊れたままになっていた登り窯も、最後のひとつが修繕され、火入れされました。

破壊されたどの登り窯も、散乱したレンガの片づけや新たな窯を形作ることを、その窯の持ち主ひとりでこなすことはとてもできたものではなく、そこに陶芸家同士の助けあい、また笠間焼をこよなく愛する一般のボランティアの人々の力がありました。


器は、その機能をはたすならばどんなものでもいいのかもしれません。
けれど、毎年の笠間の陶炎祭に何十万人という人が集まるのも、こわれた登り窯の気の遠くなるような片づけや修繕に、陶芸家以外の人々が力を貸そうと集まったのも、たかが器という一言で片づけられないなにかが、笠間焼にあるからなのではないでしょうか。


笠間には、魅力的な器と作り手、そして日本全国に(もちろん海外にも)その器たちの使い手がいます。


最初はおなじひとつかみの土。
それが作家の手と目を通して美しい形や色を得、
使い手にわたることで命をふきこまれ、生き生きと輝く。
昨日と変わらない食卓や空間が、
お気に入りの焼き物をつかうことでどこかちがった光を帯びる。


笠間焼の近くにいるわたしは、そのことを多くの方に知ってほしいです。


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