ただ、物を単体で送る
というのと、
物に一筆添えて送る
というのは、大差ないようで
受け手の印象は大きく異なる
という気がします。
先日、友達が和歌山から梅を送ってくれました。といっても、その友達は都内在住。毎年梅農家さんのところに収穫のお手伝いに行っていて、その際に私も送ってくれるのです。
箱を開けると、葉っぱがひらりと飛び出したこともあるし
そこに一枚の手紙が添えてあることもあるし
メールで今の状態と、おすすめの調理法を書いて送ってくれることもあるのです。
安易な言葉かもしれませんが、気づかいのひと、なのです。
彼女はそこまで思っていないかもしれませんが、受け手の私は毎度あったかい気持ちになる。こんな人になりたい、といつも彼女の行動を見て思うのです。
今回は、箱に
「おいしいのができますよう…」
との言葉と梅酒の瓶と思しきイラストが描かれていました。
たった13文字+イラストですが、マジックで書かれた文字とイラストに力が入っていた肩からほわぁああと力が抜けていくようです。
まだきっちり青いものは梅酒にし、熟しつつあったものをさらに追熟させてジャムにしました。
しかし梅ってやつは!
なんでこうも人を誘惑させるのでしょう。
青梅の状態では、青酸が含まれているのでがぶりっとかじるなんざ、自殺行為です。
熟したって、やっぱり梅干しになる要素を持っているだけあって酸っぱいし。
梅自体は
「ほらぁ~わたしいい香りするでしょ~ん」
と言わんばかりに色目をつかってくるくせに、まったくもってずるいやつです。
この思わせっぷり、女としてはちょっとほしい要素でもあります。
Trackback(0) Comments(6) by 安島夏|2011-06-23 13:01
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