かつては
苦み
という味覚は、ただの苦痛なものでしかなかったのに、
いつから好意的にとらえるようになったのでしょう。
ほろ苦い
という言葉も、大人にとってはポジティブな意味で使うと
思いますが子供の頃は
「本当に苦かろうが、ほろ苦いのだろうが、どっちだって苦いんだい!」
と、苦みという味覚を忌み嫌っていました。
うどを
「春の味だね~」
などと嬉しそうにほうばる両親の姿は、
その当時は眼をそむけていたような気もします。
それがどうしたどうした。
いつからか定かではありませんが
山菜の類なんかを
「ほろ苦くて、これが春の味って感じだね~おいしい~」
などと、さらりと言ってのける自分になりました。
いやはや、苦いはうまいんです。最近は、ふきのとうが食べたくてしょうがなかったのです。本当はクリーム系のパスタで食べたかったのですが、あいにく我が家のパスタのストックがなく、チャーハンと相成りました。
合わせたのは、紅苔菜と豚肉。
紅苔菜は見た目の奇抜さとは裏腹に、意外とクセがないので、ほかの素材の相棒としても優秀。
一緒にえいやっと炒めて、ほいさっといただきました。
うーん、春の味。
アイボウは
「苦い」
と一言のみ発してましたが、意図的に無視してみました。
ま、大人でも苦みが苦手な場合もありますよね、もちろん。
Trackback(0) Comments(5) by 安島夏|2010-03-23 12:12
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