「ゆたり」ゆとりと情緒に満ちた暮らしのエスプリ

ふわり、ひやり

桜が咲くころ、毎年決まって雨が降るとか
寒くなるとか、春は桜にいじわるです。

頬をなでる風が温んで、私の心を弛緩させたかと思えば
きりきりと冷たい風を吹かせ、カツを入れられたり。
春は妙な季節です。

野菜・果物と向き合う職業柄、季節の移ろいには
敏感でいるつもりでいますが、気づいたらはらはらと桜の花びらが
舞い散る時期になっていたとは、うっかり、うっかり。

まだ満開には程遠いのは知っていながら、
次に観にいける頃にはきっと葉桜になっているだろうと読み、
土曜日に桜を愛でに行ってきました。

つくばみらい市にある、福岡堰です。

遠目から見ていても、ピンクのこんもりした感じからは
遠いなぁと思いましたが、近づいてみてもやはりまだ５分咲きと
いったところ。
とはいえ、お花見気分は満開です。

こと桜に関しては、濃いピンクより頼りなげな淡いピンク。
男っぽい性格の私としては、つい
「守ってあげたい」と
思わせる、はかなげなピンク色のソメイヨシノが好みです。

と、桜についてつらつらと書き連ねていたところで、
花より団子。

スペインで食べて、強烈な印象を与えてくれた
マッシュルームの鉄板焼きを自宅で再現。

再現とはおこがましいほど、見た目はおろか
味も少々遠いものでしたが、
自分の腕を思うと満足です。

マッシュルームの中身をくりぬき、
中にベーコン、にんにく、バジルを詰めて
オリーブオイルをかけて焼いていきます。
食べた後に「何かが足りない」と気づき、
写真を見返してみたら、その足りない味がドライトマトでした。

ドライトマトは文字通り、乾燥しているトマトとはいえ、
その存在感たるや、相当なものだと改めて感じるのでした。

Trackback(0) Comments(4) by 安島夏｜2010-04-05 10:10