毎年恒例の、この時季がやってきました。
青梅の季節です。
お酒のなかでも、梅酒の存在は少し異なっていて、お酒を飲みたいときだけではなくちょっと体が甘いものを求めている疲れたときに、風邪をひきかけた冷えた体に気づいたときにも欲する気がします(私は)。
こっくりと甘く、適度に酸味もあるあの感じは
ただやみくもに私を甘やかすのではなく
ほどよくカツを入れてくれもするのです。
ですから、年中私の供でいてくれないと困るのです。
そのうち実家の梅も収穫のときを迎えるでしょうが、
ひと足早く和歌山県から立派な紅南高が届きました。
南高梅のなかでも、日当たりがよいところで育ち、
緑のなかにぽっと紅がさす実を紅南高と呼ぶことができるのだそうです。
大粒で香り高く、ころんと転がすと
けらけら笑っているかのようでことのほか可愛い。
おっと、愛でている場合ではありません。
早速仕込みをすることにしましょう。
この梅を送ってくれた知人から
「6月4日の20時便で送るね」
と連絡が入ったので、この日は何が何でも宅配便をのがしてなるものかと、すべてのスケジュールは梅中心。そしてその日のうちに仕込みました。
4キロあった梅も、もう残り6個になりました。むしろこの6個、どうしよう…。
さてその大量の梅はというと、配合や材料を変えて梅酒を3つに、梅ジャムをひと瓶。日本人としてもったいないとは思いつつ、梅干しがどうにも苦手で食べられないので、梅干しゆきにはなりませんでした。
この写真は2日前のもの。青かった実も、あっという間にひなた色になるのですね。
ゆらゆら溶けてゆく砂糖を眺め、少し陽にかざしてきらきら光る液体に目を細めているだけでどんどん時間は流れます。
この梅酒が育っていくのを眺めるという
楽しみがまた増えました。
» Tags:梅,
Trackback(0) Comments(5) by 安島夏|2009-06-08 11:11
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