果物は、何もせずにストレートに食べるのが
なんていったっておいしい
というのが持論ですけれど、
天の邪鬼としては
違う角度でも覗いてみたくなることがあります。
野菜・果物の消費量が尋常じゃないので、
「最近の日本では○○という果物の消費が落ちている」
などという記事を目にしても
「ほぉ、そんなに皮をむくのはやっぱり面倒くさいものなのかぁ」
と、どことなく実感がわかなかったり
「デザートとして食べるのには高い」
と言われても
「そんなものなのかぁ」
と、あまりうなずけないのも事実です。
自分の常識=世の中の常識ではない
これは常々、文章を世に向けて書く場合
気を付けたいところではあります。
世の中には、1粒で500円とかいうチョコレートが存在したり、
1ピースのタルトが2500円なんていうものもありますけれど、
それと比較するのは邪道なのですね。
果物っていうのはデザート的立場であって、
決して加工品の甘いものと同様にはなかなか考えにくい、
ようです。
「じゃ、普通に料理に使うと思えばそんなに高くないんじゃないの?
面倒くさく思わないんじゃないの?」
と知人に投げかけてみたら
「じゃぁ、料理を考えてくれ」
とお題を出されました。
というわけで、とりあえず秋なので柿で料理をひとつ。
どちらかというと、果肉はもちろんですけれど
皮が主役のメニューです。
青パパイヤと柿のソムタム風サラダ。
タイ料理のソムタムが好きで好きで、
一時期タイに通っていた頃は、
行くたびに真っ先に食べていたメニュー。
青パパイヤさえあれば、それとなくできちゃうのです。
青パパイヤは千切りにしてさっとゆでておき、
柿は皮と果肉を千切りにする。
これに、ナンプラー、ライム、塩、こしょう、刻んだピーナツを
和えただけの簡単なもの。
上にのせているのは芽ねぎです。
パクチ-を入れようかとも思いましたが、
せっかくの柿の繊細な香りと甘みが
パクチ-にもっていかれる気がしたので、
今回はなし。
手前味噌ですけれど、この組み合わせかなりいい。
ちょっと見方を変えるだけで、
料理ってさらに面白くなるもんです。
柿を料理に、これちょっとハマりそうな予感です。
by 安島夏|2009-10-13 16:04
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