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[食べるプロ] 記事数:210

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栗きんとん

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栗には、人を酔狂させる何か、があると思う。

栗馬鹿、と呼ばれようとも甘んじて受け入れます。

なんでしょう、栗がとにかく好きで好きでたまらんのです。

栗がそろそろ出回るぞ、という8月下旬からそわそわしだし、
おいしいといわれる栗きんとんを、いろいろなお店から買い求め、
モンブランを食し、ときに自分で蒸し、といろんな角度から
栗と対峙してきましたが、
ここ数年は、自分で栗と格闘することにも喜びを感じるようになってきました。

今年はすでに4キロの栗をあれこれ
調理し、我が家の冷蔵庫と冷凍庫は、
栗で埋め尽くされてます。

小腹がすいて、冷蔵庫を漁るアイボウが
「何だこれ?」
と中身を確認し
「あ、これも栗か…」
と、少しがっかりしている後姿を確認する
ことしばしば。

いいんです、男子には分からなくとも、
栗製品は自己満足で十分なのです。

笠間の栗農家さんから、「有磨」という品種を
送っていただきました。
栗への熱い想いを伝えていたら
「味見にどうぞ」
とどーんと送って(贈って)くださったのです。

もう、これは小躍りします。

有馬を扱うのは初めてでしが、
とにかく栗きんとんが食べたかったので、
栗きんとんにすべく、蒸し器で50分ほど蒸して
裏ごしし、和三盆と合わせて、さらしで
きゅっとまとめました。


和三盆

こんなにぜいたくな組み合わせはあるのでしょうか。

緑茶
珈琲

どちらとも合う、意外と懐の広いお菓子です。

ほろほろと口の中で栗がほどける。

じんわりと口の中に、栗と和三盆の甘みが広がる。

「君は偉い」

と、思わずひとりごち、栗に敬意を捧げるのです。

Trackback(0) Comments(4) by 安島夏|2009-10-10 11:11

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