栗には、人を酔狂させる何か、があると思う。
栗馬鹿、と呼ばれようとも甘んじて受け入れます。
なんでしょう、栗がとにかく好きで好きでたまらんのです。
栗がそろそろ出回るぞ、という8月下旬からそわそわしだし、
おいしいといわれる栗きんとんを、いろいろなお店から買い求め、
モンブランを食し、ときに自分で蒸し、といろんな角度から
栗と対峙してきましたが、
ここ数年は、自分で栗と格闘することにも喜びを感じるようになってきました。
今年はすでに4キロの栗をあれこれ
調理し、我が家の冷蔵庫と冷凍庫は、
栗で埋め尽くされてます。
小腹がすいて、冷蔵庫を漁るアイボウが
「何だこれ?」
と中身を確認し
「あ、これも栗か…」
と、少しがっかりしている後姿を確認する
ことしばしば。
いいんです、男子には分からなくとも、
栗製品は自己満足で十分なのです。
笠間の栗農家さんから、「有磨」という品種を
送っていただきました。
栗への熱い想いを伝えていたら
「味見にどうぞ」
とどーんと送って(贈って)くださったのです。
もう、これは小躍りします。
有馬を扱うのは初めてでしが、
とにかく栗きんとんが食べたかったので、
栗きんとんにすべく、蒸し器で50分ほど蒸して
裏ごしし、和三盆と合わせて、さらしで
きゅっとまとめました。
栗
和三盆
こんなにぜいたくな組み合わせはあるのでしょうか。
緑茶
珈琲
どちらとも合う、意外と懐の広いお菓子です。
ほろほろと口の中で栗がほどける。
じんわりと口の中に、栗と和三盆の甘みが広がる。
「君は偉い」
と、思わずひとりごち、栗に敬意を捧げるのです。
Trackback(0) Comments(4) by 安島夏|2009-10-10 11:11
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