子供の頃
土用の丑の日
を
土曜の牛の日
だと思っていました。
土曜日じゃないし、牛じゃなくてうなぎなのに何でだろう。
まだ純粋だったあの頃は、こんなことを真剣に思っていました。
私の脳内では
土曜日に、牛をみんなでえいえい! と祭って騒ぐ、そんな画が勝手に出来上がっていたものです。
知らないって、怖くって、ときに面白い。
最近では、わりと知る機会が多い、行事食の由来。
知って食べることは大事、と声高に叫ばれるようになっているからでしょうか。
土用の丑の日とは、それぞれの季節に存在するのだけれど、この夏の日だけ真剣に取り組む感じが日本らしくもあって面白い。
しかも、うなぎ以外にも“う”がつく食べ物、梅干やうどんなんかでもいいとか。
ほかにも、平賀源内がうなぎの販売不振にあえいで、“土用の丑の日にはうなぎを食べるとよい”と奨励したことが始まりだとの説もある。現代のバレンタインデーのチョコレートを某菓子メーカーが始めたことに似ていて、ほほえましくもあります。
何かにかこつけて。
洒落っ気を出して。
行事食って調べてみると、食べる理由に物語があって面白いものです。
理由はどうであれ、流されてみるのも面白いじゃないの、とできるだけその時季じきの行事食を取り入れるようにしています。
今日は、うなぎをひとくち大に切って、ゆでてアク抜きしただけの山椒を一緒に、ごはんにさっくり混ぜ込みました。
うなぎに山椒。
この黄金の組み合わせに、にまにましながらごはんをほうばりました。
Trackback(0) Comments(2) by 安島夏|2009-07-19 22:10
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