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[食べるプロ] 記事数:210

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北欧ごはん

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「うまいものがあるところに旅しそうなのに、なぜ北欧?」

と聞かれること数回。

私は食いしん坊だと思われているようですね。

ま、実際のところ、相当な食いしん坊なのですけれど。

北欧にうまいものなし、とは世の定説。

いえいえ、うまいもんありましたよ、たっくさん。

まずは、とにもかくにもサーモン。至る所で出合いました。脂がのって、美味なこと。北欧ではディルをよく使うようで、サーモン×ディルの組み合わせにもしょっちゅうお目にかかるわけです。

いやはや、このゴールデンペア。今度サーモンを調理するときは、ぜひ傍らにディルを、と心に決めました。それぐらい、ぴたりとはまる組み合わせです。

こちらは、エストニアで食べたサラダ。Fresh salad と書かれていて、まぁいわゆるグリーンサラダだろうと高をくくっていただけに、うれしい誤算です。

北欧しかり、バルト三国のひとつのこの国しかり、ベリーもたくさん使うようです。

しかしこのベリー。こんなに酸っぱいものだとは知りませんでした。

思いっきり口に入れて、ものすごい勢いで

「すっぱ!」

と叫びました(心の中で)。

映画『かもめ食堂』の舞台にもなったカフェスオミ(スオミ、はフィンランド語で「フィンランド」の意)。ここに来ることが、夢でもありました。

さて、ここで食べたのはトナカイの煮込み。

シカに近い味かと思いきや、ラム似。とはいっても、そんなにくさみは強くありません。

ベリーのジャムをつけて食べるのもまたオツな味。

ノーベル博物館に併設されているカフェでアイスを。

奇しくも、この日はノーベル賞の発表の日だったようです。この事実を知ったのは、帰りの飛行機の中で読んだ新聞でした。

ちなみにこのアイス。ノーベル賞受賞者の晩さん会でも供されるとか。

スウェーデンはストックホルムの白金、エステルマルム地区にある市場の中で食べたケーキ。

なんてことないベリーのケーキ

と見えて、海外で食べたケーキの中でぶっちぎり一位のおいしさでありました。旅を共にしたアネと合わせて数えると、二人が旅した国の数は相当なもの。

だけど、フランスでも、オーストリアでもなく、食には乏しいといわれる北欧の地で食べたケーキが一番だとは意外な事実。

甘すぎず、ベリーの味も、下のカスタードも、いい塩梅。

食いしん坊というのは、食に関して強烈なアンテナを持っていることにもなる。

食いしん坊ゆえに出合えた、北の地のうまいものに合掌。そして万歳。

Trackback(0) Comments(2) by 安島夏|2008-10-20 13:01

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