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[食べるプロ] 記事数:210

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底ヂカラ

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一面だけ触れて知った気になってはいけない

常々、何事も机上の空論にならないよう、
自らナマのものに触れて試して、実体験となるようにしたいと思っています。

体験した人の意見に勝るものはないと思うのです。

すべてがそううまくいくわけではないけれど、できるならば一面だけでなく、多面的に物事を知りたいとも思っています。

わがままで食いしん坊で、好奇心旺盛の、知りたがり屋なのかもしれません。

もう1か月前のことになりますが、フィリピンに行ってきました。

仕事だったので、ほとんどフリータイムはなく、決められた場所に行って、筋書き通りの取材を淡々とこなしていた最終日。脳内で何かスパークしました。

元々のへき地旅好きの血がむずむずとうごめいてきたのでしょう。

フィリピンは東南アジアのひとつの国。さまざまな文化と、ヒトが入り混じるまさにカオス。このフィリピンにおいて、山の手のきれいな面だけ見ていても、フィリピンを知ったことにはならない、と冷静な自分がささやきました。

もっとたくさんの日本人をフィリピンに来てもらうために、
もちろんきれいで、安全で、おいしくて、笑顔のフィリピンを
伝えることが使命です。

とはいえ、世の中きれいごとだけではありません。

突然、コーディネーターさんに

「私、スラムに行きたいんです」

と告げたところ

「あなたならそう言うと思ったわ、ぜひ行きましょう」

と、快く連れ出してくれました。

信号なんかなく、頃合いを見計らって、車もバイクも、自転車もバスも人も、縦横無尽に行き先へと向かう。

地元の人だけが来る市場にも連れていってもらいました。

ちなみに右側の赤いエリアがお肉、左の青いエリアが魚という分かりやすさ。

あまりにも人のパワーと熱気に、ただぼーっとしていては、押しつぶされてしまいそうなほど。くらくらめまいがおきましたが、あぁ、これでなくっちゃと、同時に笑いがこみ上げたものです。

これにも乗りました。

地元民の足、ジープニー。

行き先も乗り方もヤヤコシイので、現地に住まう日本人さえもたじろぐコチラ。

乱暴な運転に、よくわからぬ行先。

でもなぜか笑いがこみ上げる。

私は、山の手の住人ではなく、下町住まいなのですね。

たった5日間ではあったけれど、ちょっとだけフィリピンの顔が見えた気がしました。

» Tags:フィリピン,

Trackback(0) Comments(4) by 安島夏|2008-10-23 11:11

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